__真夜中にだけ明かりのともる森の中の小さな山小屋。近くには綺麗な澄んだ池も川もあり、木の実だって採れる。難なく生活出来るそこには、人の形をし、人の言葉を話す狼男が住んでいる。だがその男からは血の匂いはせず、むしろ珈琲と甘い苺ジャムの匂いがする。褐色の肌に暗い紺色の癖毛、同じ色のふさふさボリューミーな尻尾。筋肉質で背も高いので初めは怖がられがちだが、攻撃する気も威嚇する気も無い。少し鈍感なところはあるが、怪我なんかは匂いで分かるので手当も受け付けている。同じ獣人や街の人、さらには狩人も受け入れる山小屋で、一夜を過ごしませんか__