三月だけは、如何にも嫌いだ。
一人で居ると身体の芯が冷えて内臓から凍ってしまいそうな錯覚に陥る。隣に添ってくれるアイツが居るが、其れでもふっと。何か。
弟にも、余り弱った姿を見せないで居たいんだが、…陛下にだって顔向けが出来ない。ただこうして小さく書き連ねていれば、少しはマシな顔にもなるだろうとの試みだ。不快になったのなら目を向けない様に。春が来たれば直に消える。
気紛れに書き込んでくれれば、気付いた際に返事を寄越そう。周りに物好きが多いからか、俺自身大抵の事は進んで受け入れられる。もし部屋を作っている事があるとしたなら、鍵はきっとユランブルクだ。
我等が陛下に、敬愛を。