ただの独り言なり今日の報告なり、浮かんだ時に浮かんだものを綴るだけ。
BLに関する雑談をしたり、BL要素を含む成りきりの募集をしたりするための掲示板です。
ただの独り言なり今日の報告なり、浮かんだ時に浮かんだものを綴るだけ。
(ゆっくり、身体を起き上がらせる。徹夜で身体を酷使し、フロイドに怒られ布団に包まられ寝かし付けられて、そうして一体どれ程の時間が経過したか。
ツキツキと痛む頭を緩く抑え乍枕元に置かれた眼鏡を手探りで手に取る.…あの子はもう居なかった。
未だ覚醒しきらない頭を緩く振り乍髪の毛を乱雑に乱す。
…果たして、今は何時か。こんな時間に起きて、寝れるのか、フロイドは、ジェイドは、彼等はどうしたのだろうか。噫、ラウンジは?休みと言えど、ラウンジは休みでは無い、支配人が居ないのはいけない筈だ。
"アズールは寝てて"優しく甘ったるい声に突き落とされて、其の儘眠りについて仕舞った自分に少し、嫌気がさす。…大概、あの声に弱い。其れにフロイドが寝かし付けに来たと言う事は、きっとジェイドがラウンジを仕切っているはず、けれど酷使した身体は動く事も無く、今はまだ、好意に甘えて仕舞っても、許されるだろうか。と、再度その身体をベッドに沈めた、)
……噫、未だ、眠いな。 (砂糖漬け。甘い甘いシロップに突き落とされて、こうしてまた彼等に甘えてしまって居る。どうしたって其の甘味からは抜け出せずにもがけばもがく程その身体は深くに堕ちる。
甘ったるい声、此方に笑いかける垂れ目、優しい温もり。僕にだけ見せてくれる、可愛い可愛い僕だけのウツボ。…噫、また甘さが足りないと求めて仕舞うんだからみっともないな。蛸壺に籠り、その中を2人の甘みで埋め尽くして、そうして他の誰をも考える隙も与えずに、甘さの中に溺れて仕舞いたい。なんて、そんな事を言ったらきっとジェイドに笑われるから、辞めた。矢張り未だ、眠いらしい。
上手く頭が動かない、ずっと固まったまま動かないPCの様だ。処理も出来ず、手を加えようとも動く事は無い、ただ起動するのを待つ事しか出来ずに、彼等の訪れを待つ事しか出来ない。未だに痛む頭は先程よりも悪化して僕を虐めるんだ。…おかしいな、徹夜してこうも頭が痛む事も無かったのに。気付けば身体にボロが来ている、気付けば2人にバレている、あれやこれやと2人になんでも丸め込まれて居る。…僕が目を掛けずとも、2人だけでなんでも熟して仕舞うじゃないか、なんて。少し悔しくなった。)
(長い廊下。自室へと繋がる其処は時間も相俟ってか暗闇に包み込まれる。辺りを見渡せど人の姿等在りもせず、其れもそう。こんな時間迄立て込んでいた仕事を熟し、あろう事か寮長が担う筈の鍵の管理迄。消灯は既に越えている、幾ら副寮長だからと怒られて仕舞うだろうか、其れよりも片割れが拗ねて仕舞うだろうか。落とさぬ様確り託されたスペアキーを揺らす、金属がぶつかる音は耳に良い音では無い、やけに響く自身の足音に、少しの思案。
そう言えば漸くこの音にも聞き慣れた。地上は知らない事許だ。全てが全て知らない音。同時に知っていく音、そして忘れて行く音。其れはまるで泡の様。舞い上がるマリンスノーの様沢山沢山浮かんで行く。綺麗な音、不快な音、多種多様の其れが何だか不思議であった。人間の姿を持ってして、確か人間と言う生き物は音から先に忘れると口にする。我等が寮長が何処か自慢げに語っていたっけ。其れは僕達も同じなのだろうか、何れ彼等の声を忘れる日が来て仕舞うのか、もしも声を具現化出来るなら、小瓶に仕舞う事が出来たなら、どんなに嬉しい事だろう。自身だけが其れを独り占め出来て仕舞えたならば、どれ程良かった事だろうか。そんな事を思慮したとて無意味。幾ら慈悲深い彼と言えども之は叶えてはくれないだろう。彼等の声と引き換え.僕は何を失えば良いのか。僕は何を彼等に代償とし、分け与えれば良いのだろうか.…
ふと、気付けば寮長室前。流石に彼は鍵を掛け眠って仕舞っただろう、せめて鍵を返してから眠りに就きたいけれど…ゆっくりドアノブを捻れば呆気なく開く其の扉に目を見開く.…あの子が鍵を掛けず眠る等、ある事か。珍しい事もある、ゆっくり静かに中に入れば管理庫に鍵を仕舞う.…ふと耳に入る規則正しい寝息、其れが一つでは無い事に気付けば誘われる様、操られる様、興味本位かふらりとベッドの方へと向かった。して、その光景に再度目を見開いて仕舞えば.…ふふ、と小さく含み笑いを浮かべた)
…ああ、狡い。僕だけ仲間外れ、ですか。(猫の様丸くなり蹲る寮長と其れに暖を取る様擦り寄り、彼を抱き枕にして仕舞う様横になる片割れの姿。ああ、少し妬けて仕舞うな。えぇ、そんな。何方に?なんて。明確でしょう?どちらとも、と。そう応える他在りません。ふと近くのテーブルの上に視界を移せば広げられた3つのティーカップと薄いが被せられた…洋菓子、だろうか。なんだ、ずっと僕の事を待って居たのか。酷い人達だ、ならば手伝ってくれても…なんて。僕が勝手に残り、僕が勝手に鍵を担うと駄々を捏ねただけ、其れなのに彼等は。)
…愛らしい。如何してそう、可愛らしい事をして仕舞うのでしょうか。…本当に狡いんだから。(困った様苦笑が浮かぶ。其の音に声を漏らし身動ぐ寮長の姿を捉えれば、己の口を噤んだ。安眠妨害はいけません。又明日にでもらしくないティーパーティーを。ゆっくり寝台に乗り上げ柔らかな薄紫の髪を撫ぜる。ふわりと羽の様柔らかな髪質が迚お気に入りで、つい撫でて仕舞うけれど。起きている時の彼にこんな事をすると怒られて仕舞うから。どうか今だけ堪能させて。耳に入る心地の良い寝息はどうも、睡魔を呼び寄せて仕舞う様で。うつらうつら船を漕ぐ。あの波に身を任せ揺蕩う様に、ああ、そうだな小瓶に詰めて仕舞ったら彼等の声が聴こえない。今は未だこの声を独占したって構わないだろうか。
せめて着替えを、水浴びを、其れすらも儘ならず。どうせ朝起きたら寮長の小言から始まるんだ、気にしてられない。ベッドに身を沈め、片割れと小さな長を挟む様.…幾ら大きなベッドとは言えど流石に3人はキツいだろうか。まぁ平気だろう。壊れたら其の時は其の時で。ゆっくり伸ばした片手で片割れの腰元を少し寄せる、間に挟まる長は屹度寝苦しいだろうなぁ、なんて。でも少し、懐かしい。香る2人のシャンプーが何だか心地好くて、ゆっくりゆっくり意識を落とした。どうか良い夢を。あわよくば夢の中でも貴方達に出逢える夢を。おやすみなさい。)
人間は無駄が好きとは良く言った物。…神に頼るよりも僕に頼る方が余っ程効率が良くないです?…だって、ねぇ。こんな価値ある物を価値の無い場に投げ込むだなんて、宝の持ち腐れじゃあ無いですか!
(手中に収まるは一つのコイン。其れを自室の照明に照らし乍にんまりと至極愉快そうに笑みを浮かべる。寮内の小さな噴水に投げ込まれていた小さな小さなコインだ。然し其れは見た事の無い代物、例え其れが価値あろうと無かろうと己からしたら珍しさに勝る価値は無い。
…然し何故人間は、水場にコインを投げ入れて願い事をするのだろう。そんな神頼みも運頼みも必要性が無いじゃないか。そんな事をするより僕と契約を交わした方が余っ程有意義では?たかがコイン1つだって、見知らぬ物ならそれ相応の対価を見合うと言うのに!ゴミ箱に投げ捨てるも同然じゃないか、なんで如何して、運なんてものに頼るのか。ああ!人間のなんて哀れな!!)
…ふふッ、まぁ良いでしょう。無償でまた1つコレクションが増えたのだから、其れで。…ああ!今日の僕はツイていますねぇ、こんな素敵な物を"拾った"んですから!(そう、拾った。誰かさんが捨てたから、僕は"無償で其れを拾った"のだ。コレを捨てた人は可哀想だな。神にも運にも恵まれず、願いも叶わないんだ。そんな事をするよりも僕に頼り契約をした方が良かっただろうに、価値ある物を無価値にするのが得意なんですね。
噫!人間ってなんて哀れで可哀想なんでしょう!慈悲深い心を以て、慰めてあげないと!!可哀想な迷える人間を!)
…ふぅ。(相変わらず人使いが…厭、人魚使いが荒いものだ。我儘な主の願いを笑顔を浮かばせ乍聞き、そうして今日も一日が終わる。自室に足を運べば首を回し、ブレザーを脱ぎ捨てた。
完全に充電切れだ片付ける気すらも起こらない、如何したって今日はこんなにも疲れているのか。暑さにあてられ頭も上手く回らない、火照った身体の熱をどうにか逃がしたくてベストとネクタイを緩ませ解きベッドへの道すがら投げ捨てて行く。そうしてシャツのボタンを数個開ければ其の儘ベッドへと身を投げ、横になって。
言いたい事は数あれど、彼に対しての不満は一切無い。唯、其の命を全う出来ない己に少しばかりの罪悪が募るだけ。気紛れな片割れも今や居ない、だからこそ有りの侭何も考えずに眠りに就いて仕舞おうか、なんて思いつつも。眠気は訪れる事も無い、此方を振り回してくれる片割れも、此方の煽りに面白い反応を見せてくれる幼馴染も居ないこの空間は、なんだか退屈に思えた。
もやもやと浮かぶこの感情は一体何なんだろうか、ベッドに横になり乍色の違う双眸をゆっくり伏せた。何を、しようか。肩で息をしながら考えたとて何も浮かばなかった。これなら主の命令をもう少し聞いておけば、これなら片割れの我儘をもう少し聞いておけば良かったかな。)
…ああ、らしくないですね。"人間になった"とでも言うんでしょうか?本当に、らしくない。…ふふ、アズールの作る変身薬は感情すらも変えて仕舞うんですかね、興味深いです。(ゆっくり起き上がり乱れた髪を手櫛で整えれば何時もの様に困ってない様な困り笑顔を浮かばせた.この感情は人間しか持ち合わせて居ないと思っていたのだけれど。人魚である僕も持っていたのか、それとも主の変身薬のせいだろうか、まぁ何だって良い。彼に振り回されるのは、なんだか悪くない。寧ろ、
…なんて。之は蛇足なので何も言わないけれど。自分の持つ感情がマイナスだとしても予定外の事に喜んで仕舞うんだから、自分も単純だ。)さて、そうと決まれば早速聞きに行きましょうか。何事も知るのなら直ぐに、と言いますし、…ふふ。(にこにこ!何時もの表情浮かばせれば乱れた服装の儘自室を飛び出した)
…ふひ、…あーあ、舐められたモノっすわ、拙者が気付かないとお思いで?此方が何年とネットの海さ迷ってるか存じていないと?…ヌルゲー過ぎ、もっとマシな嘘吐きなよ。…幻滅、ッひひ、いや、元から期待も何もして無い、所詮ゲームだって分かりきってるデショ、…そう言う事。まぁ、暫くは泳がせて、何処まで堕ちてくれるか見物ってトコ?…うんうん、それもまた、戦略のうちだね!…はは、しょーもな。
(暗い部屋の中液晶に照らされた自身の髪を指先で弄ぶ、三日月の様に細められた瞳はただモニターに映る文字列を眺めていた。ゆっくり背凭れに身体を預ければ膝を抱える、醒め切った思考回路も、冷えた心情も、…ああ、結局。そう言う事ね、卑屈に笑みを浮かばせれば、笑い堪える様に肩を揺らした)
ふ、ひひ、…はぁ、……ほんっと、滑稽ですわ。…あー、ああ。珍し、…いや、そうか。僕と違って皆いい子だしね、そりゃ規則正しい生活目指して足並み揃えて皆眠りにつくか、…僕だけ足並み揃えられないで、輪を乱して、外されるならず者?…ふひ、言い得て妙かも。
でも、事実。型にハマるのは好きじゃない、お仕着せも、もう懲り懲り。…拙者に何を求める?面倒ったら無いっすわ、家柄とか、立場とか、…僕だって、好きでなった訳じゃ無いのに、押し付けられたって、む、無理…だし。…かたつむりになるのの何が悪い?無様惨めに引きこもって、…非難を浴びるより、何も知らない聞かない触れない、それが一番デショ、…触ったらかぶれるよ、触らぬ神に祟りなし、ってよく言うし。…なら、知らないフリして、何時もの僕でいるべきじゃない?僕は僕、それは変わらない、
…面倒臭いんだよ、押し潰されるの。社会不適合者なんて存じ上げてるって、こんな若者が溢れたら世界滅亡も夢じゃない。…これは、ただの無意味な呟き、…たまにない?なんかもやもやして、取り敢えず適当ぶちまけたい時、それだから。どうせ後で見返して頭抱えて後悔するのは、僕。…君は、何も知らない、見てない、気にしないで、良いよ。…気にしたら、負けですぞ〜、ふひ。
…そう、結局つまらない人間ってのは淘汰され、蹴落とされ、扱き使われるがオチ、…皆そうならない為に必死にもがいて、苦しんで、ああ、でもさ。よく考えてみて、落ちぶれて、堕ちる所まで堕ちたら、後は上がるだけじゃない?…限り無い上を目指すより、1回何も考え無しに転がり落ちて、もっかい這い上がる方が、気が楽。…なら、僕が今いる此処は、最下層だから。…あとは、這い上がるだけ、って。…はは、それ出来たら、苦労してないんだっ、て…ね…あー、ああ、うん。少し吐いたら、すっきりした。臭いものには蓋をしろ、って言うからね。
…そう、文句があるなら見なければいいんだって、怖いもの見たさ?とか、そんなの、馬鹿でしょ。…そんなことして、なんかメリットある?あった?…ないんだよなぁ、ひひ、…そう、だから。一思いに、眠りに堕ちて、…朝になれば、全部元通りになるから、このもやもやもきっと、全部晴れるよ、多分ね。…嫌悪。益々、理解が出来ない。人を愛する価値が無いな。無意味じゃない、それ。…なんて、言いたかっただけだから、気にしないで。寂しい奴って、笑っていいよ。笑われるのは、慣れてるから
(液晶に照らされ蒼い炎は揺らめいた。辺りは静かで唯ヘッドフォンから流れるお気に入りの曲と時々キーボードの音だけ、そう其れだけで充分。今のこの場この瞬間が自分にとっての幸せでありこれ以上を望む事は無く.…ああ、でも如何してだろう少しだけ心苦しい。
其の理由が分かる訳も無いし唯漠然と浮かぶ感情に苦虫を噛み潰した様な表情を浮かべた。液晶に並ぶ文字の配列、其れを見返せば徐に溜息を1つ吐き出した.…億劫だ、と。感じたのかも)
…ふひ…ッ、ほんっと草ですわぁ。何故その選択を選んだので?…バカの一つ覚えかな。学ばないと無意味デショ…コレだから学べない人間はダメなんだよ、作りが悪いな…同情の余地も無い、ああ、ほんっとに、(黒く塗られた爪を眺めた。爪を噛む癖を咎められ同部活の後輩に言い寄られ塗られたんだったか。器用な手先で、慣れた様に施す其の姿を、真剣に目標を見詰める瞳。伏せられた其の瞳に乗る長い睫毛を見詰めてぼうっとしていた。随分慣れてるんだね、もしかして他の人の爪もそうやって塗ってあげてるの?もしかしてあの幼馴染かな。
沸々と湧き上がる感情に自覚するのも幅かれる。お生憎そんな関係じゃ無いんだよ此方は。そんな感情を持ち合わせる暇は無いんだよ。…ああ、思い返して無性に腹が立つな。君のその誰彼構わず手を差し伸べる所が気に食わないんだ、慈悲深いと胸を張り、其れを誇らしく思っているであろう君が、そんな君に色眼鏡を向けている人が居ると気付かないで君はまた手を差し伸べるんだろう。あの幼馴染が居るから大丈夫、自分は大丈夫と自惚れに溺れて仕舞えば良いのに。そうして誰かに唆されて傷物にされて僕に泣きつけば良いのに…ガリと爪を噛んだ。
剥がれる黒の爪紅なんて気にする余裕も無い。ほら僕って手のかかる先輩デショ?こうしてボロボロになった爪を見たらまた君は怒って塗ってくれる?仕方ない人、って呆れ乍)
…はーあ、…大変愉快、…拙者も大概っすわ。嫉妬乙、 (僕を見くびって、なんでも許すと思っているんでしょ。例え君が何かを間違えたとしても僕なら許してくれると、甘やかしてくれると下に見ている。油断している。ああ、そう言う所って気付けないんだ。君の弱い所って詰めが甘い所なんだよね。親しい人に対しての詰めが甘いんだ。勿論そこら辺の生徒に対しては何時もの君なのかもしれないけど、あの幼馴染や僕の前では途端に緩くなる。其れを僕は知っているんだけど.…其れがとても憐れで可哀想で、救い様も無い。やっぱり1回痛い目見ないといけないのかな、僕が教えてあげないとダメなのかな、なんて。
思考がどんどん沼に嵌る様に堕ちて堕ちて.…ああ、寝た方が良いんだろうな、これ。緩く理解した頭はヘッドフォンを外しベッドに向かえば其の儘横になった)…面倒臭、…あーあ、本当に。億劫だな、…
どうも微睡んでばかりでろくに言葉も浮かびやしない、ラウンジも学業も疎かになんてさせたくは無いんですけどね。
過去の産物を掲げ、自己満足に浸るだなんてみっともないとは思いますが。言葉が浮かんでは消えてゆくのだから致し方の無い。何か言葉が浮かぶ切っ掛けでもあれば良いんですけど。
(頬を撫でる風が冷たかった。微睡みの中、冷たい足を擦り合わせる。微かに震える身体を自覚し身体を起き上がらせれば途端醒める思考に視線を落とす。
ヒトの身は随分と寒さに弱い、人魚の姿であったならこの程度の寒さはなんて事も無かっただろうに、こうも身体が震えるとは。時計を見遣り、起きる予定の時刻よりも早い事に気付けば再度シーツに身を沈めた。数回寒さに煩わしさを感じ、身動ぎをしては少しずつ寒さに慣れて来た身体は感じる寒さよりも眠気が勝る様で。
再度重くなる目蓋に抵抗する事もなくゆっくり目蓋を伏せ、濃紺の瞳を隠す。一人部屋にしては広過ぎるベッド、3つあるクッションの内1つを手探り乍も手繰り寄せては抱きかかえ、横になり背を丸め小さくなった。足のつま先で皺になったシーツを撫で乍、閉じてしまう意識の中、果たして独り人魚は何に想い馳せるのか。
決して暖かいとも言えないクッションに頬を寄せ、擦り寄る。まるで温もりを感じないその事実と虚しさに、小さく胸が傷んだ。こんな物に縋る程寒さに悩む位なら、彼等に縋れば良かった。
浮かんではすぐに消えた1つの案に悩まされる。甘えると言う行為が出来たら、こんなに弄れた性格なんて持ち合わせていないのに。広いベッドで小さく踞る現状が、何だか惨めに思えた。両隣にお前たちが居たら、その温もりに縋る事が出来たなら。どれほど良かった事だろう。どれほど幸せな事だろう。沈む思考も、震える身体も、今はただ睡魔に任せて。其の儘彼は静かに、目を閉じた。)