こねしまさん待ち。他の人はお帰り願います
BLに関する雑談をしたり、BL要素を含む成りきりの募集をしたりするための掲示板です。
こねしまさん待ち。他の人はお帰り願います
多分俺やんな?もう100いったんか、早いな
おわ、来とったんですか。
こっちのスレは一応200にしといたんで、そういうことで
おう。前のスレ探してたら見つけてん
昨日返せへんくて悪かったな。また続き書いた方がええ?
いえ、昨日は俺もあんま見てなかったんで
そうっスね。書けますか?もし難しかったら2に移行しても良いですけど
ん…そうやな、書けるには書けるけど2もしてみたいしな。どうする?そろそろ変えてみるか
もう敵じゃなくなりましたしね。2にしましょうか。
そぉやね。1の関係引き摺ってもええんやろ?どっちから始めよか。
ええ、勿論。
俺から始めましょうか?コネシマさんが先のがやりやすいなら先譲りますけど
ん…そうやな、頼むわ
すまんな、最初に回すの慣れてないねん
わかりました、下に続けて下さい。
……これで良い…やんな
(自分に与えられた一人で寝泊まりするには広すぎる部屋。その部屋に置かれた机に向かい、ペンを走らせる。最後にサインをした後ぐぅっと背伸びをして上記を呟いた。目の前には先程書記長より手渡された書類。今ようやく終わったのだろうか、書類を片手に部屋を出ると書記長室ではなく先輩となった彼の部屋へ向かう。彼のことだから終わっていないのだろう。なら手伝いでもしてやるかと考えているらしい。すれ違う幹部たちの会釈に答えながら彼の部屋の前へ行き、規則正しく三回ノックをし「コネシマさん、ショッピです」と溢して)
上げ
「は………終わらへん、」
かたん、と机の上に先程まで手にしていたペンを放り出すように投げる。書類がなかなか終わらず、早くしなければと思えば思うほどに焦って頭が同じことを考えてしまう。そのせいで期限が迫るばかりで手元の紙の空白は中々減ってくれず。疲れたのか、書類仕事の時と読書の時だけ掛ける眼鏡を机へ置いて目元を揉むように擦る。
「……?どうしたん?」不意に部屋の扉が三回ノックされ、今では聞き慣れた声がその向こうから聞こえてくる。彼が今なんの用事でここに来るのか。見えもしない相手に首を傾げながら、とりあえず部屋へ招き入れようと椅子から立ち上がっては扉を開けに行く。
どうしたん、じゃないですよ。…書類、どうせ終わってないんでしょう。手伝います
(扉が開いたかと思えば明るめの金髪が目に飛び込んでくる。ズカズカと室内に入っていけば机に置かれた書類を見つけため息をひとつ。こんなに溜めているとは思わなかったのか呆れた顔で片手に持った書類を置き、机の上にある書類を半分ほど持っていく。「トントンさんに怒られますよ」呆れ顔はそのままで一言告げればサラサラと書類を片付けていく。)
「え、いや、ショッ……」
書類を手伝う、と室内へ入っていく相手を止めようと名前を呼びかけるが、書類を手に持った時点で諦めると扉を閉めてまた机へ戻っていく。彼が担当してくれるという半分は任せることにして、椅子へ再び座り直せば投げ出したペンを再度握って。
「いやわかってるで、分かってんねんけどな」粛清には容赦がない書記長の顔を思い返せば苦笑する。どこかの先生のようにガバることこそないものの提出期限を過ぎてしまった時の怒りは知っているからなるべく回避したいところなのだが。特別遊んでいる訳では無いというのに終わらないのは単純に書類仕事が苦手すぎて捗らないだけだろう。どちらかというと訓練したり模擬戦をしたりしておきたいタイプなのだ。とはいえこれ以上彼に負担を任せるのは申し訳ないから出来るだけ彼と作業の差が出来ないように手を動かしていく。
……なんでこんなに溜めたんスか?出されたときにやればええのに
(呆れ顔はそのままに彼に問いかける。書類を任せられた日に終わらせればこんなに溜まる事はなかった筈なのだが、彼の性格上苦手なものを後回しにした結果なのだろう。思わず溜め息が出そうになるが、自分もそういう節は有るためぐっと飲み込む。彼のサインが必要なものは避け、どんどんと書類を捌いていく。彼と自分は字体が似ているから代理として書くのは簡単な方だろう。すらすらと書類にペンを走らせていき、時折チラッと横目で彼を見ながら手を進めていき)
「やってたわ、進まへんねん」
相手の様子を伺うように一瞬だけ彼を盗み見て、呆れた顔に珍しく少しだけ申し訳なさそうな顔をする。故意的に溜めていたというよりは進まなくて溜まっていったほうなのだが、言い訳にしかならないと気付くとそれ以上言うのをやめて。書類に視線を戻せば彼が寄越した自分のサインがいる書類を含めて真面目に片付けていく。彼が来る前から手をつけていた時間も相まってか疲れでため息が出そうなのを必死に抑え、終わったものは机の端にまとめるように重ねていき
全く……此方もうすぐ終わりますけど、コネシマさんは?
(珍しく申し訳なさげな顔をする彼に思わず驚いたように目を開くも直ぐ真顔に戻り。いつの間にか書類の山はどんどん小さくなってきていて、彼に声をかける。書類を片付け終わったらどうしようか、なんて頭の片隅で考えるが今はいいかと思考を止め手を動かす。カリカリとペンの音が響く中ちらりと横見れば真剣に書類を捌く彼の横顔が見え、思わず「…綺麗やな」と呟いてしまう。小さな声ではあったが静かな部屋では聞こえていただろう)
「あとこれだけ…」
彼に問われるまで気付かなかったがもう終わりが見えてきていて、書類から顔を上げずあとこの一枚だけだと伝える。ふと聞こえた彼の呟きは小さかったものの、ペンのカリカリという音しかない部屋でははっきり聞こえていたらしく。視線こそあげなかったものの「…何が綺麗なん?」と返す。
そうしている間にその一枚も終わり、同じように机の端へまとめておいてから椅子へ身体を投げ出すようにもたれかかる。長時間というほど長くはないが久しぶりにこんなに長く集中していた気がする。息を吐き出しながら隣は終わっただろうかと視線を彼の方に向けて
え、あ…いや、なんもないっス…
(口に出ていたのか羞恥心が込み上げてきて顔を逸らして何もないと告げる。最後の一枚を良ければ彼も丁度終わったのか身を椅子に預けている。彼からすれば苦手なことを集中してやるのは疲れるのだろう。苦笑を溢せばお疲れさまの意を込めて彼の金髪を撫でてやる。柔らかいその髪は前に髪型を変えたりして遊んだ時の光景を鮮明に思い出させ思わず笑ってしまい。これからどうしようか考えるが一人では思い付かず彼に「書類出したらどうするんスか」と聞いてみる。彼の頭に乗った手を避ける気は無さそうで。)
「んぁ……なにしよ。書類終わったら非番になるしなぁ」
彼に髪を撫でられながら目を閉じて何をしようかと考える。書類の提出は急がないと間に合わない、という訳では無いしまだ出しに行かなくても大丈夫だろう。とにかく疲れた、ともう一度息を吐く。
頭に乗った手が中々離れていかないのを良いことに、すり、と頭を押し付ける。彼も何もすることがないのならこうしていたい気もする。疲れたから癒してくれ、なんて言ってみたら彼は困惑するだろうか。
っ……、このまま部屋に居てもすること無いですし…やりたいことあります?
(彼の頭が自分の手に擦り寄って来たと思えば息を詰まらせ生唾を飲み込み。ドキッとしたものの嬉しさが勝ってしまい少し乱暴にわしゃわしゃと撫でてから手を離せば椅子の上で胡座を掻き彼に視線を移す。部屋に居たとして何をしようか。彼は疲れている筈だからあまり体力的に厳しいことは出来ないだろう。なら肩でも揉んでやろうか、なんて考える。自分で考えておいて中々良いんじゃないかと思うが自分と彼の分、彼のは少なくとも二人分の書類を片付けた自分も疲労は溜まっているため断念して)
「やりたいことなぁ……」
離れていく手に少しだけ残念そうに目を細め、机へ肘をついてそこへ体重を預けるようにしながらぼんやりと考える。彼は彼で自分の書類を片付けていただろうし、自分よりも疲れているはずだ。というよりこっちも疲れているからあまり身体を動かすようなことは無理だろう。しばらく考えた結果、休みたいなぁという考えしか浮かばず。せっかく彼が居るのだから、どうせなら。
「…休みたいわ、癒してくれ」
自分で言っておいてらしくない言葉におかしくなり、くすっと笑いながら上記を告げてみる。困惑しそうだからと言わなかったことを結局口に出してみた訳だが乗ってくれるだろうか。
…癒し?良いですけど……何したらええんスか。マッサージ?
(彼からの返答を待つ間、ぼーっと壁を見つめる。自分がまだ軍の人間ですら無かった時にもう見馴れている筈だが何度入っても馴れず苦笑が溢れそうになる。彼が笑い声を交えて放った言葉に首をかしげた。癒してやる事に関しては良いのだが、彼が何に癒されるのかが分からずどうにもできなくて。さっきまで頭を撫でていたから頭を撫でるのは癒しとは言わないだろう。うんうん唸りながら足を組んだ)
ふは、やべ、思いつかへん、(苦笑)
「あー、マッサージでもええけどなぁ」
どうやら何をすればいいのか分からないらしく、唸る相手にくすくすと笑みを零してはマッサージでもいいなと呟く。確かに疲れてる時には最適なんだろうしよく同僚にしてもらったりしていたが、欲を言えばもっと別の方法で癒して欲しくて。「…さっきみたいに頭撫でてや、…あかん?」冷静に考えればこれで疲れが取れるかと言われればNoだろう。ただ彼に頭を撫でられるのが心地好くて好きだったのだから仕方ない、と自分に言い聞かせるような言い訳をする。物理的な疲れが飛ぶかは別として、とにかく今は書類のせいで溜まったストレスやら精神的な疲れやらを吹き飛ばしたかったのだ。
俺も、最近ロル回すの下手になってます(苦笑)
あかんわけないでしょう…こうっスか?こんなんで癒しとかになるんスか。…いや、コネシマさんがそれが良いなら別にいいんスけど
(予想外の答えにおどおどしつつも彼の金髪を撫でる。駄目かと聞かれて駄目だとは答えられないだろう。ゆっくりと頭の形に沿って撫でていくがふと疑問が浮かぶ。…そういえば自分達は既に恋仲の筈だ。彼はそういったことを望んでいるのではないだろうか。もし違ったらとてつもなく恥ずかしいだけだが、もしそうならしてやるべきではないのか。まぁ自分が出来るのかと聞かれれば首は横に振るが、彼が望んでいたのならしてやれるかもしれない、なんて考える。しかし自分から問いかけるのも気まずく何も言えずにいて。彼の頭を撫でる手は考え事をしているせいでか止まってしまっていて)
上げ
んはは、俺もや。シリアスは無駄に得意なんやけどな、(くす、)
「ん……、そう、これで癒されんねん」
彼の指がそっと髪の毛へ触れると目を閉じる。案外素直に撫でてくれたことに関してはつつかないように口を噤んで。目を閉じたまま 何度か頭を手が行き来するのを心地良さそうに感じていれば、その手がふと止まる。疑問を感じて目を開ければ 何やら考え事をしているようで、そのせいで手が止まってしまったらしい。暫くじっと見ていたものの焦れったくなったのか、不服そうに目を細めれば ぽすりと彼の方へ体重を預けるように倒れ込む。そのままぐりぐりと肩口に頭を押し付ける仕草はさながら犬のようで。こんなこと同僚に対しては絶対にしない、相手が恋人の彼であるが故の行動だろう。もはや癒せというよりは甘えに近いのだが疲れた頭ではそこまで思考が回ることも無く、
まぁ、シリアスだと心情表現で文字数稼げるんで…
はぇっ!?………コネシマさん?どうしたんスか……?
(ぽす、と体が重くなるのを感じ下を見れば自分の肩口に顔を埋める彼が目に入る。手が止まってしまったのに気付けば彼がこんなことをする理由もなんとなく察しが付き、申し訳無くなって。しかし彼の仕草は小さな犬を連想させ思わず笑みがこぼれる。肩口に埋まる彼の頭をそっと撫でてやる。この絵面だけを見ればどちらが上司か分からないだろう。可愛らしいところもあるんだなと思えばもっと見たい、と欲が溢れなんだか意地悪してきたくなる。が意地悪をして彼に何か言われるのは嫌なのでしないのだが。暫く撫でている内にどうしても彼に何かしてやりたいと思ってしまい、彼と手を重ねてみて。これで彼が照れたりなんてしたときには指でも絡めてやろうなんて考えるが彼がこんなことで照れるわけないか、と諦める。)
正論やな。普段も心情描写出来れば文字数稼げるんやけどなぁ
「どうもしてへん。……、」
ぐりぐりと催促するように押し付けていた頭が再度撫でられれば ふふん、と満足気に鼻を鳴らして目を閉じる。一度寄りかかってみると思いのほかそれが居心地良いのに気付いたらしく、体重を掛けたまま何をする訳でもなくただただ頭を撫でてもらう。何か喋った方が良いだろうか、とも考えるが口を開いてまで言うことも見当たらなく、自分が大人しくしている時点で満足しているのは彼に伝わっているだろうと勝手に完結させる。そんなことを考えているとふと手に何かが触れ、目を開けてそちらへ視線を寄越しては驚いたように軽く見張って。すぐに嬉しそうに目を細めて笑みを零せば 感触を確かめるように触りながらゆっくりと彼の指へ自分のそれを絡めてみる。他人と手を繋ぐことなどまず無かったのでどうすればいいのかなど分からないが、とりあえず本能的に指を絡めたあとはぎゅっと握ってみて。
……これ気に入りました?やけに静かですけど
(彼の頭をそっと撫でながら聞いてみる。彼がこんなに大人しいのだからきっと満足しているのだろう。何故かはわからないものの嬉しさが込み上げてきて何時もは無の顔も若干緩む。悪戯のつもりで握った手に感触を感じれば指が絡まっており思わず羞恥心が露になる。まさか彼が握り返してくるはとは、驚きを隠せない様子でいるが彼の暖かく自分より大きめの手に心地よさを覚えたのか目を細めながらぎゅっと手を握る。ここにもし誰かが来たら言い訳なんて出来ないだろうがどうせ誰も来ないだろう、と自己完結してしまえば彼の頭をただただ静かに撫で続ける)
「おん、」
問いかけに迷うことなくイエスと返す。特に隠すようなことじゃないし、これは別に意地を張って否と答えるようなことじゃない。目を閉じて心地好い感覚に身を任せていれば、握った手が彼から握り返されれば小さく笑みを零して。ふとこちらからなにかしてやった方がいいかと考え、しかし何をすればいいのかわからずにしばらく考え込む。思い付けば彼に預けていた身体を少しだけ起こし、彼の着ている上着を少しずらしては首筋へ触れるだけの口付けを落とす。これでも口を開かないものだから、きっと彼には上手く伝わっていないだろうけれど。伝わったとすれば何も言わずにした行動だから前のように怒られてしまうかもしれない、なんて上の空で考えて
なっ……!?ゃ、あの…、こ、コネシマさん…?
(暫く撫で続けていると不意に衣服がズレる感覚があり直そうとした時柔らかいものが当たる。それがなんなのか理解するのに数秒掛かるも理解した途端顔に熱が集まって。あわあわした様子で彼の名を呼ぶ声は焦りなどが混じり震えており。何か仕返しをしてやりたいとは思うも何をしたらいいのかわからずただ呆然とするだけで。)
「んぁ、なんや」
予想とは違ってすぐ耳元で慌て始めた彼にくふくふと満足気に笑う。こちらの行動を理解したからだろう、視線を彼へ移せば顔を赤く染め上げていて。彼のこういう表情を見ていると、特別人を煽るのが好きな訳では無いのに不思議ともっと崩したくなってしまう。いつもは表情がほとんど無に近い彼だからなのか、自分が恋人は虐めたくなってしまうタイプなのかは分からないが。それで嫌われてしまうのは怖いが、なってしまうのは仕方がないのだし少しだけなら、と身体を起こして彼の頬へ再度口付けを落として。
な、なんやじゃないでしょう…!?なに、なにしてんスか!
(あたふたとしているうちにまた先程と似たような感覚が頬にあり顔は赤さを増すばかりで。特別経験がないわけではないが意中の人にやられて照れない輩が居るとは思えない。ましてや嫌なくらいに顔の整っている彼なら尚更である。どうにか仕返ししてやりたくて色々考えるもどれも自分は恥ずかしくて出来そうにない。恥ずかしさは引かないものの何処か嬉しい気もしていて自分でも不思議で仕方なくて。赤い顔を見られまいと思いきり横を向き彼から視線を逸らして)
「なにって、ハッキリ言ってもうてええの?」
どんどんと赤みを増してく彼にくすくすと笑いながらハッキリと口にしても良いのかと聞き返す。何をされているのか解っているだろうが、口に出されると余計、なんてこともあるくらいだし。見られないようにかこちらを見ていたくないのかは分からないが視線を逸らす彼に何をしてやろうかと考える。
出来ればこちらを向いていて欲しかったのだが、言っても多分向いてくれないだろうからと何も言わず、耳元へ顔を近付ければ「…、好きやで」と少し低い声を出し
…ゃ、それ…は……ッ、…ひぁ…ッ!?
(問われた質問には答えられずもごもごと口を手で覆うだけで。ふと耳元で低い声が響くと肩を震わせ変な声を出してしまい。恥ずかしさからか足を抱えて小さくなってしまう。只でさえキスされただけで羞恥心は爆発する寸前なのに、こんなことをされてはもう耐えられず涙目になってしまい。なんで彼はこんなことを簡単に出来るのだ、と疑問が浮かぶ。普通なら恥ずかしくて出来ないものじゃないのか、それとも自分が対応できていないだけなのかは分からないがそうだろうと予想してしまえば考えるのを止め)
「ふ、そんな声出すんや」
聞いたことの無い声を洩らす彼にそう呟けば気分良さげに笑みを零す。足を抱える様子を見ては少しやりすぎたかと過ぎるも、それよりも身を縮める彼がかわいいと思ってしまう。彼はなんだかぐるぐるといろんなことを考えていそうで、そういう隙があるから好き勝手にされるのだと言いたくなってしまう。「こっち向いてや、…キスしたい」ともすれば垂れた尾と耳が見えそうなくらい しゅん、と表情を曇らせ眉を下げる。まぁ半分は本当で 半分は断られないようにするための演技なのだが。いつもの彼なら引っ掛からないだろうが、若干パニックを起こしている今なら引っ掛かるんじゃないかという予測を立てて
ぇ”ッ…?ゃ、ッあの……、…ッど、どう、ぞ……
(少し落ち込んだような声色に疑問を覚え彼の方をチラリと視線を向ければそれこそ小さなチワワのような耳と尻尾が見えて。何時もの嘘かと思うももしホントなら申し訳なくなる、でも嘘と言う可能性は捨てられない、でももしかしたら嘘と匂わせた本当なのかもしれない、色んな考えがぐるぐると頭を回るも混乱しきった頭で解決できるわけもなく暫く沈黙を続けたあと小さな声で肯定を述べる。彼の方に顔を向けては羞恥心が増していき、早くしろと言わんばかりに視線を送る)
「ええって言ったからな?」
小さな声ではあるが確かに肯定され、ぱっと表情を明るくさせる。早くしろと急かすような視線を寄越されるが、こっちだってまともな口付けは初めてなのだから緊張するもので。どうしていいかも雰囲気でしか分からず、彼の頬をそっと撫でてから顔を近付ける。思っている以上に緊張して中々そこから踏み出せなかったものの、どうにでもなれと意を決しては彼の唇を自分のそれで塞いで。ほんの数秒間続けた後口を離しては近かった顔も離す。彼より余裕はもててるはずだと思っていたのだがどうやらそうでも無いらしく、触れるだけの軽いものだったのに羞恥で顔が熱いし心臓がうるさかった。
んんッ……!……なん、でアンタが照れてんスか…!!
(彼の顔が近付いてくるとぎゅむっと目を瞑りその時を待つ。ふと優しく大きな手が頭に乗ったかと思えば唇に柔らかいものが当たり顔の熱は増していき。たったの数秒がとても長く感じてしまうのは彼が意中のに人間であるからだろう。暫く経ち唇にあった感触が離れていくのを感じうっすらと目を開けばそこには顔が赤くなった彼がいて。自分より随分と余裕ぶっていたのにいざするとなったらこれか、と煽ってやりたいが生憎自分にもそんな余裕はなくただただ二人して赤いままで。沈黙が続く中でも唇にあった感触は離れず無意識の内に唇を指でなぞる。ここに彼の唇が当たったのか、と考えれば更に羞恥心は増すが最早それ以上羞恥は積もらないのではと思ってしまうくらいで)
上げ
「う…うっさいわ、慣れてへんねん」
彼の言葉に抗議するような口調で返し、口元を覆って表情が崩れるのを隠す。二人して顔を真っ赤にしている光景は周りから見れば可笑しな話なのだろうが、あいにくそれをネタに笑える余裕は今はなく。何度か深呼吸をして漸く自分を落ち着かせる。口付けするだけでこんなになっていてはこれから先がかなり長そうだななんて頭の中で考える。それでもあと何度かしたいと思うくらいには彼にした口付けが心地良くて好きだったのだが、流石にこの短時間で何度もする余裕は残っておらず。
あげ
あげるで
失踪か?単純に俺のロルが返しにくいとかやったらすまんな
……慣れてない?コネシマさんが…?
(嘘だろ、とでも言うように目を開き彼を見る。彼のことだから朝飯前とでも言うくらい慣れているのだろうと思っていたが彼は慣れていないと言った。だんだんと冷静になってきた頭で赤い彼を見ると先程とは違い可愛らしく思えてきて、ふっと笑いながら胡座を掻き「ちなみに、初めてはいつで?」と、なんとなく聞いてみて。自分はこれが初めてと言っていいだろうが、彼はどうなのか。もし初めてなら勿論嬉しいがそうでなくとも別に良くて、ただ気になっただけであり)
ごめんなさい、風邪引いてて熱出てました…。失踪とかはしないんで安心して、どうぞ
「……初めてや、って、言ったら…?」
言わせんなアホ、とでも言いたげに口元を覆い、彼をじとっと見据えながら上記を口にする。そもそも恋愛感情など脳のエラーだと豪語していたわけで、つまり他人と付き合うことになるなど考えもしなかったわけで。口付けなんてする機会があったはずがない。彼の額へ口付けたあの日は目を見ないでいれたから平気だったのだ。それがどうも視線が合ってしまう位置となると話が違うらしい。「…っもうええねん、見んなや、見たら殺す…ッ」一足先に冷静になった彼に理不尽にそう告げながら駄々を捏ねるようにぶんぶんと首を横へ振り、顔を隠すように再び肩口へ頭を押し付ける。 こんな赤くなって余裕を失っているところなどこれ以上見られてたまるか。 既にこうやって子供みたいな思考でいる時点で格好がつかないことなど分かりきっているが本人は気づいていないようで。
んぁ、そりゃ急かすようなことして悪かったな。もう下がったんか?
…じゃあ、お揃いっスね。コネシマさんと俺
(くすりと微笑を溢してはそう溢す。彼も初めてだったらしい。自分と同じであること、彼の初めてが自分であることが嬉しくてつい頬が緩み。再び肩口に埋められた頭を優しく撫でながらその嬉しさを噛み締めていく。言葉ひとつでこんなに嬉しくなるのはきっと彼だからだろう。理不尽に告げる彼はまるでいつもの自分のようで、立場が逆だなと思うと何故か誇らしくなる。こういうところが単純なのかと自分でも思うも直す気はさらさら無い。彼の頭を撫でる内にだんだんともう一度キスしたいと思うようになってしまい、頬に指が触れるところで引っ込め、触れるところで引っ込めを繰り返して)
いえ、俺も見れたのに返せてなかったんで……、7.5°くらいには下がりました。9°越えてたんで大分下がりましたよ
「せや…お揃いなのはなんか嬉しいからええわ」
顔の熱が引くまで隠しておくだけだったつもりが、再び頭を撫でられればその心地良さに離れることが出来ず。こうやって頭を撫でられるのがどうやら自分は好きらしい。何を思ったか、ふと犬や猫であれば尻尾をぶんぶん振るなどして言葉にせずとも感情を伝えられるんだろうなと頭の隅で考えて。あいにく自分はそんなもの生えていないから無理なのだが。
「…どうしたん?」気配で分かったらしく、彼の手が伸びてきては引っ込み、を繰り返していると気付いて首を傾げながら彼を見つめる。何かしたい事があるんだろうが行動だけでは完全には把握出来ないようで。
大分高熱やんけ…まだ完全に治ってへんなら無理に返さんでもええで、待っとくから
え…っ?あ、いや…その…………、…もっかいキスさせてくれないかなぁ、と…
(機嫌が良いのか彼の尻に尻尾が見える。そんな姿を見ては犬のようだと思い頬が緩み。頭を撫で続ける時間が続く中、ふと彼が顔を上げる。自分の行動がバレたのかと思うと恥ずかしくなり。もごもごとしつつもはっきりとした声で告げると真っ直ぐに彼を見詰め返す。もし肯定されたら喜んでするが否定されてもそれはそれでいいか、と考えれば彼からの返答を待つのみで。無駄に時間が長く感じるのは緊張のせいなのか時間ではわからず。)
いや、体調悪いと逆に暇なんでいつも通りな感じで平気です。……たぶん。
でも、ありがとうございます。無理はしないようにしますね
上げ
「ぇ、あぁ…え、お前から?…してくれんの?」
彼の返答に納得しかけた後、すぐに湧いた疑問を投げかける。口振りからしてこちらからしてくれと頼まれているようではないし、もしかして彼からしてくれるのか、なんて淡い期待からぽつりと呟く。もしそうなのだとしたら嬉しすぎる、と頭の片隅で考えて。違うとしたらだいぶ恥ずかしいが、それならそれでこっちからしてやろうかななんてことも同時に考える。した後さっきのように羞恥に駆られるのだろうけど。
ぇ、や…だめっスか?…や、ダメやったらええんスけど…
(逆にそうじゃなかったらなんなのか、と言うような眼差しで彼を見る。何故か頭は冷静さを取り戻しているため羞恥心を感じることはなく、淡々と上記を投げ掛け。向こうからしてくれることはないと思っていたがしてくれるなら別にそれでも構わない。しかし欲を言えば自分からしたい気もあって。彼からの返答をじぃっと待つだけで)
「や、ダメってわけちゃうけど…意外やなって思って」
こちらからする時は余裕をなくしていた彼自らしてくれると言うのが少し予想外だっただけで、決して嫌という訳では無いしむしろしてくれるならして欲しいと思うのは当然で。口では良いと了承したものの、ふと頭の中で想像してしまう。 というよりも自分からした口付けの時の記憶が鮮明に浮かんでしまい、引いていたはずの羞恥心がぶわりと沸き起こってしまう。「…や、ちょっと待って、やっぱあかん、嫌やないけどあかん、」手の甲で口元を抑えつつ、待ってと行動でも示すように空いた手のひらを彼へ向けて制すように。自分の初心さに嫌気はさすものの もうなんと言われようが構わない、羞恥で死んでしまいそうなのだからそこまで考えている余裕はなく、
……いや、あの。…ごめんなさい
(口元を手で隠す彼はとても可愛らしい。いつもは余裕そうにしている彼がこうなっていると思うと何故か嬉しくなる。その姿を見ていると体に電撃が走るかのような衝動が駆け巡り。我慢はしたつもりだ。それに彼は良いと言った。口元を抑える彼の手首を掴むと無理矢理に、でも痛くないように手を退け彼の耳をするりと撫でながら唇を押し付ける。目を閉じてそっと口付けをするが少し経つと目を開けてみる。少し癖のある金髪と水色の瞳が目に入れば少し目を細め、角度を変えて更に口付けをして)
「ぇ、っちょ…!待っ、ッんん、」
彼を制すように向けていた手はなんの意味も無かったらしい。口元を覆う手も簡単に彼に退けられてしまい、言葉の続きで唇を塞がれる。耳へ這う彼の指が擽ったくて その手を退かそうと 自分の手を彼の指を掴むように重ねる。開いたままの視界が至近距離で彼を捉えてしまうのが少しだけ憎らしいと感じるくらいこの状況が恥ずかしくて仕方がない。いっそ見えなければこんなに顔が熱いこともなかっただろうに。といっても目を閉じるのも出来ず、目を細める彼へ視線を合わせ 口ごもった声を小さく漏らしながら息を継ぐ。
ん…ッ、ふ…… ぁ…
(冷静さは失っていないため勿論余裕はあるが慣れていないからか息を詰めてしまい時折息を吐いて。暫く口付けを交わしている間ふと可笑しな考えが頭に浮かび。…このまま深い方をしてやったらどうなるだろう。角度を変えていくだけでも彼が可愛らしく見える、なら舌を入れてやるどうだろう。もっと可愛い姿が見られるかもしれない。そこまで考えてやっぱいいや、と思考を止める。良く考えればそんなことしたら彼に怒られるに決まっている。また今度にするか、と自分の中で勝手に終わらせると唇を離し少し距離を置く。先程まで重なっていた口は弧を描いていた)
「ッふ……は、ぁ…」
慣れていない割には息継ぎは出来ている方…だと思っていたが、そんなことは無く。一度に吸う酸素の量が明らかに足りず段々と息が乱れてくる。ただ普通に口付けているだけだと言うのにこれでは先が思いやられてしまいそうだ。暫く続いた口付けが彼の方から離される。上がった息を整えつつ彼の方を見てみると口元が弧を描いていて。「…なんでお前だけ余裕あんねん、」前まであれだけ余裕をなくしていたくせに、と少し癪に触ってそんなことを言ってみる。単にこちらが余裕を失っているだけなのだから、所謂八つ当たりに似ているだろう。
さぁ、俺もよくわかりません。
(優しそうに目を細めて彼の頭に手を乗せれば髪を解かすように撫でていく。不器用ながらに彼の頭を撫でていく中、ふと質問を投げ掛けられれば少し考えたあと上記を返す。確かに自分がされた時は羞恥心は半端じゃなかったが、立場が変わると余裕は生まれるものなのだろうか、何故か羞恥は感じず淡々と事を進めることが出来た。自分でも不思議なくらいだが可愛い彼が見られたからどうでもいいや、の一言で終わらせてしまう。息が上がり、此方を不満げに見つめてくる彼を押し倒したくなる衝動に駈られるがそんな経験もなければ勇気もないので止めておく。)
「んん……、癪やわ、」
短い髪を梳かすように撫でられてしまえばつい心地良さに目を細めてしまう。ただ不服そうな表情は完全には抜けておらず、未だに何故こっちの方が余裕をなくしているのか、と頭の片隅で考える。しかし暫く頭を撫でられて落ち着いていったらしく、次第にまた飼い主に尻尾を振るような雰囲気を纏って表情も柔らかくなる。余裕をなくしていた彼もかわいく感じて好きだったが、立場が変わった彼の方が普段通りの感じがして何となく落ち着く。それを伝えるとまた羞恥に苛まれそうだからやめておくのだけど。
癪や言われても、どうしたらええんスか
(何故かあるはずのない尻尾が見えるほど彼の頬は緩んでおり、此方も思わず頬が緩む。癪だと言う彼だが意図して癪に触れたわけではないのでどうしたら良いのかわからない。自分でも少し考えるもやはり答えはわからず彼に問う。余裕を残している彼はもちろん、こんな風に犬のように甘えてくる、余裕のない彼も好きだなぁと心の奥底で思うも口には出さない。言えば彼は顔を赤くさせるだろう。それも見てみたいが今ではないな、と片隅で片付けさせ頭を撫でることに集中する)
「……さぁ…思いつかへん」
癪だと言ったものの、具体的にだからこうしろと言えるものは出てこない。それにこうやって頭を撫でられているとそちらに気がいってしまって尚更答えが浮かばない。それ以上答えを探るのが億劫になって考えるのを諦める。目を閉じて心地良さに浸り、今度はただ撫でられているだけじゃなく甘えるように彼へすり、と身体ごと擦り付いてみる。元はと言えば癒して貰っていたのだからこれくらいの甘えは許して欲しい。
…まぁ、とりあえずいいじゃないっスか。思い付いたらそん時で
(彼の身体が自分の身体に擦り付いたかと思えば思わず片手で口を覆い可愛すぎやろ…と小さく呟く。頭を撫でていた手を背中に滑らせぎゅぅと抱き締めてみて、単純に自分が抱き付きたかったのだが癒すのが目的だったのだからこれもその範囲内だろう。何を思ったか、視線を下に向けると見える彼の鎖骨に顔を近付けたかと思えば口付けをしてやる。思いきり吸ってから口を離せばそこには綺麗な紅い跡が付き、それを満足そうに見ながらもう一度抱き締め直す)
「! ん……ん、?んん!?っちょお、お前今…ッ」
不意に彼に抱き締められ、予想外の行動に少しだけ驚いたように目を見張るが 心地が良いためそのまま身を預け。そうしていると彼が唐突に鎖骨へ口付ける。直後小さな痛みが走り、疑問に思って彼の方を見るとどうやら跡を付けられたようで。意味を理解した頭がまたも羞恥に染められ、抗議するような声を上げて口元を覆う。満足したのかそれ以上のことはせず再び抱き締める彼に仕返しがしてやりたくて、彼の首筋へ口付けると同じように強く吸い付いて。鎖骨なんて いつも来ている服では下手すれば誰かに見られてしまう。仕返しなのだからとこちらも服によっては見える位置に跡を残して。
んぁ……ふは、先輩も付けれるんスか。それは予想外やったなぁ…
(ほわほわとした雰囲気を纏いながら彼を抱き締めていれば鎖骨辺りに違和感を覚える。が、それが自分のやったことと同じだと気付けばあせる様子もなくへらりと笑いながら上記を呟いて。彼の服では自分が付けた跡は隠せないだろう、と分かった上で鎖骨に付けたのだが彼はそのことに気付いたらしく、上着を着るためあまり肌の出ないのにも関わらず見える部分に跡が付けられる。しかしそれでも焦った様子は見せず寧ろ嬉しそうにしていて。ぎゅぅと力強く彼を抱き締めるとのほほんとした様子で目を細め)
「こんくらいできるわ!なめとんか、」
仕返してやったのにほぼ無意味だったらしく、彼は余裕を崩しそうもない。ふわふわと笑っているところを見るとむしろ逆効果な気もする。跡を付けることくらい自分でも出来る、と言い返せば強く抱き締める彼にぽすりと頭を預けて。舐められている…とまではいかなくても、今は何をやっても彼には逆効果な気がして仕方がない。ならもう大人しくしておこうかとも思うが、大人しく擦り寄っていた結果 跡を付けられてこうなったのだと考えると結局意味を成していないように思える。この状況が嫌だと言う訳では無いが やられっぱなしも悔しいもので、かと言ってこれ以上何か出来るわけでもなく。ただ何度考えても悔しいものは悔しいのでとりあえずそれを伝えるかのようにぐりぐりと肩口に頭を押し付ける。
あげ
あげるでー
んん………ちゃいますって言うと嘘になりますけどね
(彼の金髪を撫でながらそう言う顔は真顔に戻っており。何故あんなにふわりとした雰囲気だったのかは自分でもわからないがまぁいいだろう、と勝手に終止符を打つ。癒せと言われてから結構時間は経っているが、これからどうしようか。流石にずっと癒す事は出来ないし、用事と言う用事は無いもののずっとここにいるのも駄目な気がしてならない。が、何をするかは決めておらず浮かびあがってくることもない。どうしようかと考えるうちに面倒くさくなったのかあとのことは後で決めるか、と考えて目を閉じる)
「……まぁええわ、」
言ったところでどうしようもないのは変わらないとそれ以上言うのをあきらめる。ふと視線を上げて時計を見るとだいぶ時間が経っていたらしく、これからどうしようかと考えて。十分癒してもらったしずっとこのままという訳にもいかないだろうが、お互いに非番ならまだ彼と時間を過ごしていたい気持ちはある。とりあえず身体を起こして彼から離れると、彼へ聞いてみることにして。「今日何もないんやろ?……まだ一緒に居たいんやけど」ここ最近まとまった時間もなかった為一緒にいれる時間があるなら存分にそうしたい。何かすることがある訳じゃないにしろ、気持ちを伝えるだけなら構わないだろう
ッ……うわ、なんなんスかそれ……可愛い過ぎるって…
(彼が淡々と告げた言葉は自分の心臓を貫いたらしく顔を手で覆いながらそう呟く。可愛い、その四文字しか頭に浮かんでこずぐるぐると目が回り。今日は非番だし書類も終わらせてある。特に予定が無いことを確認すれば「俺も、一緒に居たいです」と溢す。ここ最近まともに彼と話していなかったし、話しても仕事のことばかりだった。この際休暇でも取ってやろうかとも思っていたくらいだから丁度良い。しかし何をするかは決めていない。自分だけで考えても何かが浮かんでくるはずが無く、仕方ないので彼の方に視線をやり「なんかしたいことあります?」と問い掛けてみる)
「別に可愛くはないやろ、…よっしゃ、」
少しだけ不服そうな顔をして見せたものの、彼と居れると分かると小声で嬉しそうに呟いて笑みを零す。彼も同じように思ってくれていたことが嬉しかった。ついで投げかけられた問いに少しだけ考えてみるが特別したいことは思いつかない。うーん、と唸りつつ、「お前はなんかないん?」と彼にも問いかけてみる。…強いて言うなら、というのはあるが、なんとなく自分から言うのはらしくない気がする。彼から何も出てこなければ言おうと今は伏せておくことにして。
俺は特に…先輩と居れるなら何でもいいんで
(嬉しそうに言葉を溢す彼を子を見守る親のような目で見つめてやれば返されたらと問いに答える。実際こうして同じ空間に居るだけでも十分過ぎるくらいなのだが、欲を言うなら何かがしたくて。ただその何かが浮かばず困ってしまう。どうせ彼の事だから一つくらい何か浮かんでいるのだろう。それならそれをやれば良いじゃないかと考えて彼が口を開くのをじっと待つ)
「特にか…んん、あるにはあるねんけど、」
半分予想していた答えが返ってくると言葉に詰まったように歯切れ悪く呟く。何度考えても言い回しはこれくらいしか思い付かないが、自分が言うのは性格にあっていない気がして気が引ける。だが彼からは何も出てこないようだし、自分が言わないと進まないと覚悟を決めて。「…あんま一緒に居れへんかったやろ。恋人らしいことしたいねん、…キスとかもっとしたいし、それから先のこともしたい、」一気に言うが彼の目を見ながら言うことなど出来るわけがなく、視線を彼から外すように彷徨わせながら早口に言う。別にどれも今日じゃなくたっていい、だから断られても諦めるつもりでいたが、お互いに時間がある今日くらいはそうしていたいのだ。
……誘ってるって解釈で良いんですよね?それは
(自分と視線を合わせない彼の頬を両手で包み無理矢理に目線を此方に向けて問う。自分も男で目の前に恋人が居ればそれは襲いそうになるが毎回流石に無理矢理やるのは、と諦めてしまって。でも彼も同じように思っていたなら諦める必要も無いじゃないか。彼の手を握り指を絡めながら目をじっと見つめ続けて)
「……そうや、…あかん?」
無理やりに彼と視線が合うと一瞬驚いたように動きが止まったものの、真剣そうに彼の目をじっと見つめ返す。駄目かと軽く首を傾げながら念を押すように聞いてみるが、彼の反応を見るに嫌そうではないしきっと同じことを思っているだろうと分かっていて。握られた手をそっと握り返しながら同じように指を絡めてみては、くいっと少しだけこちら側に寄せてみる。
あかんわけ無いでしょう。……ホンマにええんですよね?途中でやめろなんて言われても聞きませんよ
(首を傾ける彼を愛しそうに見詰めながら数秒程度の口付けを交わす。最後にもう一度彼に良いのかと問い掛けるが返答が来る前に彼を横抱きにして寝具まで連れていく。彼をそっと寝具に降ろして上から覆い被さるようにして顔の横に手を付けば瞳を揺らしながら彼を見つめる。生憎こんな経験は無いため下手だったらどうしようかなんて考える反面彼と恋人らしいことを出来るのが嬉しくて仕方なくて
「ん、…ええから誘ったんやろ」
再度聞かれた問いに対して差異が無いことを伝えては、覆い被さるような姿勢で見下ろす彼をぼんやりと見つめる。いつもより余裕がないのはこういう状況に慣れていないからだろう。普段と変わらない自室の寝室にいるはずなのに緊張しているらしく心臓がうるさいのを頭の片隅で感じていて。こちらからもなにかしたくて、くいっと服を引っ張って彼を引き寄せるとこっちの方から唇を塞いでみる。
まぁ……確かに。
(彼の方からされた口付けに目を開くも直ぐに細めれば角度を変えながら何度も唇を重ねていく。一度唇を離せば息を吐く。さっきと同じように口付けしただけなのに心臓が煩くて仕方ない。恥ずかしさを紛らわすようち右手を彼の手に重ねれば指を絡め力強く握る。左手をそっと身体に這わせれば服の上から胸の突起を撫で。親指でぐりぐりと潰すように刺激してやれば口元に弧を描き)
「ん……、は、せやろ」
こちらの行動に応えるように何度も繰り返し口付けを交わし、それに比例して次第に気持ちも高揚していく。強く握られた手を強く握り返しては、肌を這う手に少しだけ身を震わせて。ただ撫でていくだけなら擽ったさしか感じないものの、その手が胸の突起を刺激していくのには違った感覚を覚える。「……っ……別に、感じひんぞそんなとこ、」僅かに身体を走る快感を認めたくなくて口ではそういうが、彼はきっと表情で分かってしまうだろう。ぐりぐりと指で強く刺激される度にぴくりと眉を動かして反応してしまい。
…へぇ?ほんまですかね、それ
(突起を強く刺激する度にピクリと動く眉に気付くも彼の口から告げられたのは感じていないと見栄を張る言葉で。ニヤリと気味の悪い笑みを浮かべれば彼のシャツを捲り上げ直接肌に触れる。突起を引っ掻いたり押し潰したりと刺激しながら彼を反応を伺うように見つめ続け。突起に触れる傍ら、彼の足の間に膝を滑り込ませると膝で撫でるように股間を刺激していく。)
「…ッん、ぁ、……っくそ、見んな、……っ!」
刺激が直接的なものに変わると先程よりも反応が大きくなり、漏れ出る声を抑えようと口元を片手で覆う。もうバレているだろうからと無理に隠すことは諦め、代わりにこちらを見つめ続ける彼へ視線を合わせると 見るなと抗議するような言葉を投げかける。集中が胸元にいっていたせいで彼の動きに気づかず、下腹部に刺激が走れば小さく声を漏らしてびくりと身体を震わせて。
ん……可愛えですよ、コネシマさん
(彼の甲高い声が部屋に響けば思わず頬を緩める。しかし口元が手で覆われてしまっては聞くことが出来ずどうにかして聞こうとして。ふと口元を覆う手を握ったかと思えば突起を口に含み舌の上で遊ぶように転がしていく。両手は指を絡めに繋いでいるため声を抑えることは出来ないだろうと考えたのだろう。膝は未だ小刻みに動き、舌は突起を弾いたりなどして刺激を増やしていき)
「は、っ…?…っあ、ぁ……ッ!…ッちょ、ショッピ、っ…」
不意に口元を覆う手が彼に取られ、そのまま絡めるように繋がれて無意識に絡め返す。両手を使ってしまってどうするのかと考えている間に 突起に彼の舌が触れてぞくりと背筋が粟立つ。断続的に漏れる声を抑えようとしても手が塞がれているためにできずにいて。胸への刺激だけでなく股間にも刺激は続いており、快感が確かなものへ変わっていくにつれてそれに耐えるように身を捩らせる。
感じてるや無いですか。嘘ついたらダメですよ
(彼は感じないと言ったがやはり身体は正直なのか時折ビクリと肩が揺れていて。途切れ途切れに続く彼の喘ぎ声が可愛くて堪らなくもっと聞きたいと欲してしまう。突起から口を離せば彼の下腹部へと手を滑らせていく。ズボン越しでゆっくりと撫でるように刺激するがあえて敏感は其処には触れず焦らしていき)
「…ッち、が……、ぁ、ッあ…っ!、…ッふ…」
なおも認めたくないらしく、違うと口で否定しながらも背筋は粟立ったまま時折びくりと跳ねてしまう。 突起から舌が離れていき、その間に息を整えようと肩の力を抜くが間髪入れずに下腹部へ刺激が走ると油断していた口から嬌声にも似た高い声が上がる。咄嗟に口を閉じ、快感に耐えようと空いた手は口元を覆うことも忘れてぎゅっとシーツを握り締める。しばらくの間はそうしていたが次第にもどかしくなってきて、快感に耐えたままの表情で視線のみを下腹部の方へ向ける。
…知ってます?喘ぐの我慢したら酸欠になるんで快感が増すらしいですよ。…実際どうなんスか?
(どうしても声を聞かせたくないらしい。口をぎゅむと一文字に結び快楽に耐えるような表情で此方に目を向ける彼は『先輩』とは思えないほど乱れており此方の感情は昂るばかりで。どうしたら声を聞かせてくれるか考えた結果何時かに聞いた話をそのまま話してみる。実際本当なのかは分からなかったしもしかしたら声が聞けるかも、なんて考えつつ返答を待つ。)
「ぁ、え、?ッふ…、ん、なの、ッあ…、ッ知るか、」
どうなのかと聞かれても意識していなかったから変化など分からない。知らない、とその話題を終わりにしようとするが、聞いてしまったからか妙に頭に残ってしまって離れなくなる。あまり彼の前で乱れすぎるのは と声を抑えていたのにそれが逆効果かもしれないならその必要も無い。ただ急に声を出すのは出来ず、少しだけ口を閉じる力を緩めて吐息に混ざるような声を漏らすだけに留まる。これ以上は羞恥が伴うから出来なかった。
……あー、もう。可愛い過ぎてっスわ……
(先程と比べ明らかに少し声が大きくなる彼が愛しく思えて思わず上記を溢す。彼の下腹部を撫でていけばそっと彼のものに触れてみる。先端をやわやわと親指で刺激しつつまたふ胸の突起を口に含んだ。舌はさながら生きているかのように動き親指は円を描いたりぎゅっと押してみたりなどして。もうそろそろ一回イかせるか?なんて考えもするが直ぐに思考は停止する。少し声を出してくれたもののやはりまだ足りなくて。)
「っひ、う…っん、!ん……っ、あ、ッんぁ、」
自身と胸の突起へ同時に刺激が与えられ、嬌声じみた声が部屋に響くのに 羞恥など気にしている余裕が無くなっていき。ぞくりと腹の底から這い上がってくるような快感が強くなっていくと、無意識に快感を逃がそうと身体を丸めようとする。余裕の崩れた顔を見せないように隠そうとしても手は塞がっていて 彼から顔を背けるくらいしか出来ない。
顔、ちゃんと見してください。隠さんで
(ふいっと背けられた顔を此方に向けて告げる。彼の顔を見ていたいらしく隠されるのは嫌なようだ。我が儘過ぎるだろと自傷気味に思うも好きなんだから仕方ないだろうと勝手に納得する。彼のものをやわやわと撫で続けたあとズボンと下着を一緒に脱がせる。最初は焦らしてやろうかとも考えたが此方が我慢できなかったようで、直接ものに触れてやると指で輪を作り擦ってやる。胸も片手で弄びつつ目を細めながら彼をみつめて)
「ぁ、っあぁあ、あっ…、ふ…ッ…ぁ、も、いく、イく、から、っぁあ!」
背けた顔を彼の方へ向けられ、見せたくないと口にする代わりにふるふると首を横に振る。しかし自身への刺激が直接的なものに変わると限界が近くなり、シーツを握っていた手を離しては縋るように彼の服を掴む。あと少しなのに刺激が足りないようで、早くイきたい、早く、と彼へ途切れ途切れに口にして
欲張りな先輩っスね…まぁしゃあないか。…これでどうです?
(口に弧を描けば擦るスピードをどんどん早くしていく。突起はぎゅぅと引っ張ったり弾いたりを繰り返し、上下どちらからも刺激を与えていく。服を捕まれると一瞬驚くもすぐに身体を少し屈めて彼に近付ける。彼が少しでも楽になるように配慮しているようで。そっと触れるだけのキスをすれば目を細めて「イッてください」と短く告げる。)
「ふ……ッ、あ、ッん……ッ、あ、ぁああっ…!!」
こちらが掴みやすいようにか、身を屈めてくれたおかげで体勢は楽になる。それに甘えて掴む力を強くし、快感に震える身体をどうにか押さえつけようとしているらしい。が、自身を擦る速さがどんどん増していき、加えて胸の突起にも強い刺激を与えられては耐え切ることができず 白濁のどろりとした欲を吐き出す。いつの間にか閉じていた目を開けては ゆっくりと呼吸を整えながら下腹部の方へ目を向けて。
ん……休む暇とかないっスからね?俺やて我慢の限界なんです
(指に白濁液が絡み付いたまま後孔に指を入れる。此方も我慢の限界なようで指を二本に増やせばバラバラに動かしていく。あまり余裕がない姿は見せたくないが、ここまで来たらもう良いだろう。彼の顔を時折見つつ中を掻き乱していって。噛みつくように口付けを交わしてやればねっとりと舌を絡ませつつ歯列をなぞっていき)
「う、そやろ、っ…は、んん……ッ」
達した余韻がまだ抜けないままに後孔へ指が入ってくれば異物感と多少の違和感にふるりと背が震え。早くも二本に増えバラバラに動かされては次第に声が上擦ったものに変わっていく。間近に見える彼の顔は余裕がなくて珍しいと思うと同時に愛しさが湧き上がってくる。入ってきた舌を大人しく受け入れては瞼を震わせそっと彼の頬へ手を添えて
んッ………ふ、……ぁ…
(頬に彼の手が触れると驚いたのかビクリと肩を揺らすもまた心地良さそうに目を細め舌を絡めていく。中に入った指を腹の方に曲げてやればしこりを見つけ、もしかしたらなんて思いつつそこを重点的に責め立てていく。生暖かい中は柔らかく、自分の興奮を更に高めていき。重ねた口から時折声が漏れるも気にせずまるで獣のように唇を押し付ける。)
「んっ、!?ん、っあ、ふ……ッん、ぁ、」
腹側の一点を指が押していくと一際大きく声が漏れ、びくりと背を反らしては反動でぎゅうっと指を締め付ける。所謂前立腺だろうが弄ったことなどある訳無いため感じたことの無い刺激で、びりびりと痺れるような感覚に襲われ、頬に添えていた手で思わず彼の服を強く握り締めて。中で動く指に慣れてくると異物感なども消え、代わりに少しずつ快感を拾っていく。蕩けた目を薄ら開けては押し付けられた唇の隙間から零れるように声を漏らし、
んぅ……ッ、…は、ココええ所っスか?
(一際大きく揺れる身体に優越感を覚える。目を細め嫌な笑みを浮かべれば業とそこだけを狙って擦ってやり、中がだいぶ解れて来たところで勢い良く指を抜いてやれば代わりに自分のものを彼の後孔にあてがう。息を荒く吐きつつ「もう入れていいですか」と問い掛けてみるがものの先端は既に中に埋まっており、入り口をくりくりと擦っていて。自分で言っておいて恥ずかしい台詞だなんて思いながらも彼からの返答をじっと待ち)
上げです
「ん……ッは、ッ我慢、できてへん、やん、」
一度達したからか前立腺を重点的に弄られたからかは分からないが、何かしらで感度はより高まったらしく 宛てがわれた彼自身の先端が入口あたりを数回擦っていく度にぞくぞくと背筋が震える。それを抑えようと身体に力を入れながら、もういいかと聞く割には待てていない彼に煽るような言葉を吐き、口で答える代わりに自ら腰を動かしてはさらに奥へと彼自身を中へ入れてやる。
これで我慢できるやつ居らんスよ…?
(若干額に汗が滲んでおり、色気がこれでもかと言うほど溢れている。ゆるゆると動く腰を両手でがっしり掴めば勢いよく最奥へと自身を埋めていき。最奥へ達すると次は抜けるギリギリまで自身を引き抜き、また最奥をつけば引き抜きを繰り返す。激しく動き肌が擦れ合うと温もりが伝わってくるのか汗が体に滲んでいき。片手を彼の手に重ねればグッと体を屈める。辛うじて残っている理性で彼を気遣っているようだがその理性はほとんどないに等しく己の欲望のままに腰を打ち付けていく)
「ひ、う……ッ…!!ぁ、……ッ~~~!!ぃ、ッた、ぁ、あ、ま…ッあぁあッ、!」
腰を掴まれたかと思うと最奥を強く突かれ、それが連続するうちに絶頂したようで背を弓なりに反らしてはまたも白濁液を吐き出す。途切れ途切れにイったと彼に伝え、重ねられた手を縋るように強く握り締めて。味わった事の無い快楽に生理的な涙を目に溜めながら いやいやと首を横に振るも表情は気持ち良さそうで、痺れるような快感に次第に思考が溶かされていく
ッは……俺はまだイってないんで…もうちょっと付き合ってもらいますからね
(ぎゅぅと強く握り返される手を自分の首に回せば彼を抱き締めるように包んでやる。嫌と首を振る彼の顔が次第に蕩けていくのを見れば自ずと興奮は高まり絶頂も近付いてくる。前立腺を時折擦りながらも奥へ奥へと突いて行けばもう絶頂は目の前で。「く…ッ…い、く…!」ギリ、と歯を鳴らして顔を歪めると自身を引き抜き彼の腹に欲を吐き出す。荒く溢れる息を整えつつも彼の頭をそっと撫でて心配げに見つめる)
「は、ひ……っ、は、っあ、」
彼の首に回された腕でぎゅうと抱き着いては彼が達するまでなんとか耐え切って。彼の自身が抜けていくのを感じれば全身から力を抜き、荒くなった呼吸を整えながらそっとした手つきで頭を撫でる彼の手に甘えるように擦り付く。ある程度呼吸が落ち着いてくると頭の痺れも抜けていき、ぼんやりとしていた思考が晴れていけば彼をクイッと引き寄せて触れるだけの口付けをして
ッ……は、…大丈夫っスか?その…色々、
(口付けを受け入れると目を細め嬉しそうに笑う。しかし直ぐに眉を下げると心配げに彼を見つめる瞳に戻ってしまい。色々と激しかったかと反省する中優しく彼を抱き締め寝具に寝かせると口元を緩め「後処理俺しとくんで、先輩は寝てて下さい」と彼の頭を撫でつつ言い、ゆっくりと寝具から腰をあげる)
上げです
「…大丈夫やって、んな顔すんな」
全く問題ないとは言い難いがそこまでしんどい訳でもない。心配そうな瞳をする彼をそっと撫でて安心させようとする。抱き締められると嬉しそうに表情を緩め、「おん、…すまん、ありがと」と彼の言葉に小さく頷けば短く礼を告げる。言葉に甘えて後は彼に任せようと
ありがとう何て言われる事じゃ無いでしょう
(テキパキと片付けを進めつつ、笑いながら上記を返す。というかこれで彼に片付けさせるようなら問題だろう。服を着て少し乱れた髪を戻して、何時ものようになったのを確認すると彼の横たわる寝具にまた腰掛け「…好きですよ、先輩」と小さく溢す。何時もなら絶対言わないが今日くらいは別に良いだろう、言いたい気分だったのだから)
上げです
「……!…なんや珍しいな、」
手際よく後片付けを済ませてくれた彼に対してもう一度密かに礼を告げ、ついで呟かれた言葉に目を丸くした。珍しい、普段は言わないのに、と驚いている様子で。とはいえこっちも好きだと口で伝えることは同じくらい少ないからあまり揶揄できない。小さく嬉しそうに笑うと、少しだけ怠い身体を起こして彼へ近寄っては背後からもたれ、「好きやで、俺も」と
……知ってますよ、そんくらい
(珍しい、と驚いた様子の彼を見るとふわりと笑う。驚くことも無理はないがそんなに目を丸くさせるほどのことか。笑いを堪えつつも背中に感じた重みにピクッと反応し。そっと呟かれた言葉に目を細めれば上記を返して。彼が自分を好きじゃない訳がないと、その部分には自信があるようで。時間を見れば中々に良い時間であり「寝なくて良いんスか?」と聞いてみる)
「ふは、自信アリかよ」
彼の答えに思わず笑ってしまいながらもたれかかった背中をぎゅっと抱き締めて。このままこうしていようと思ったのだが彼の問いかけにつられて時計を見てみればもう良い時間で、「…おん、寝る。…お前は?」と名残惜しそうに離れる。次いで彼はどうするつもりなのかと問いかけを返しては"寝るんやったらこのまま一緒に寝ようや"と続けて
ここまでしてて好きじゃないとか有り得ないでしょ、
(後ろから抱き締められると自分の腹に回る手をそっと握り嬉しそうに笑みを溢す。惜しそうに離れた体に罪悪感を覚えてしまい、問われた質問には「いいっスよ、一緒に寝ましょ」へらりと笑って見せては彼の背中に手を回して寝具に横たわる。そっと頭を撫でながら「おやすみなさい」と呟き瞼に唇を押し付ければそのまま瞳を閉じる)
上げです
上げ~………
すまん、忙しくってな…
「まぁ…確かに、」
彼の言葉にそれもそうだと納得しては軽く笑って。確かにあれだけ彼を求めておいて好きでないなど有り得ないなと一人で頷いているだろう。拒否されず横たわった相手の隣へごろんと寝具へ横になるとすぐに眠気が襲ってきて、うとうととしながら彼に小さく"おやすみ"と告げる。寝落ちる寸前彼に身を寄せては安心したように息をついて目を閉じて。
……んは、もう寝た。…疲れたんかな、無理させたな…
(彼の静かな寝息が聞こえればゆっくりと目を開ける。そっと頭を撫でてやりながら笑みを浮かべ呟く。そこまで目立たない関西弁がそのまま溢れている辺り、彼には見せない所だなと一人考えていて。彼の温もりを感じながらもう一度目を閉じれば眠気はすぐに襲ってくる、それに抗うことなく身を任せれば意識は途切れ静かな息が漏れるだけで)
「ん………、…」
ふっと意識が浮上した時はまだ明け方で、隣の彼もまだ起きていない。もぞもぞと身動ぎして身体を起こし一つ欠伸をする。あと一、二時間ほどすれば他の人間も起き出す頃だ。中途半端な時間に起きてしまったがどうするか、と考えながら隣の後輩の頭を撫でる。いつかもこうしたなぁとその髪の感触を楽しんで。暫くそうして楽しんだ後、結局もう一度眠ろうと布団へ戻る。潜り込む前に思いつきで彼の髪へそっと口付けを落としてから。
ッ………そういうの寝てるときにやんのは卑怯っスよ
(意識がぼんやりしつつも晴れてきた頃、彼の顔が間近にあると思えば自分の髪に口付けが落ちており、何事だと目を見開くもののもぞもぞと布団に潜り込む彼は自分が起きている事に気付いていないようで。くい、と彼の服を引き小さく溢す。顔に熱が集まり始めているのがじんわりと伝わってきてきゅっと口を一文字に結ぶ他無くて)
「っ…起きたんかよ、」
不意に聞こえた彼の声と服を引っ張られる感覚で気付いたらしく、マジかとでも言いたげな顔で相手を見やる。起きていると思っていなかったからだいぶ恥ずかしい。然し彼の表情を見ていると可愛いなぁなんて思い、それが見られたなら良いかと自己完結させる。布団に潜り込んだ後悪戯っぽく笑っては「まぁええやん、許してや」と言ってみる。
…良い、スけど…どうせなら起きてる時に、とか…く、口、にして、ほしいとか…あるじゃ、ないっスか
(悪戯っ子とように笑う彼に溜め息を返せばボソボソと呟く。ブワッと赤くなる顔を隠すように手で顔を覆うがそれも無意味なようで、隠しきれていない耳までが赤く染まっていて。羞恥心やら何やらが交じりぎゅぅと彼の服を握る力を強めると足を抱えて小さく丸まる。彼に向けて呟いたことは無論本心であり、髪の毛でも彼からキスされるのは嬉しいものなのだがどうせなら唇にしてほしい気持ちもあって。とんだ我が儘だと自分に呆れるも嘘はつけず彼が口を開くのをただひたすらに待ち続ける)
上げます
「…なんその顔、めっちゃかわええ……」
つい数時間ほど前の彼はどこへ行ったのか、ぶわっと顔を赤くする彼に思わず思っていたことがぽろりと溢れ出てしまう。服を握る手へ自分の手を重ねれば、ぎゅっと握り込んで。「起きてる時にやったら俺が恥ずかしいやん」なんて言い訳を口にするがほぼ事実で、口付けている時に彼の目を見るとどうにも羞恥が混み上がってきて何も出来なくなってしまう。寝ているときならイキれるのになぁんて考えながら、"やから勘弁してや"とも付け足しておいて
ぅ……あ、あの、…気ぃ、向いた時は、してくださいよ…?
(付け足された言葉にう、と息を詰まらせるも間を開けてはぼそぼそと呟いていく。彼が無理だと言うなら強制はしないが、どこか捨てきれない気持ちもあって。パッと彼の服から手を離すとすぐに立ち上がり「あ、あの、部屋戻ります、」と一言残して扉へ向かう。何故か今になって死にそうなくらい恥ずかしくなってきたらしく耳までほんのりと赤く染まっていて。部屋に戻ってからどうしようかなんて頭では冷静に考えつつもやはり焦っているのかつまずきそうになって)
「まぁ出来る時にな、」
嫌という訳じゃないが勇気が出ないものはしょうがないだろう。簡単に出来るなら何回だってしたい気持ちはある。出来る時に、と約束を取り付ければ離れていってしまう彼に戻るつもりなら見送ろうとこちらも着いていって。何故か耳まで赤い様子に軽く首を傾げ、躓きそうになる彼を慌てて支える。「慌てすぎやって…んな恥ずかしがることか?」と顔を覗き込もうとして
ぅ、や……色々思い出して……なんか、やばいっス……
(昨日の事も今思い出すと酷く恥ずかしくなるし今の事だって自分からしたら結構恥ずかしいもので色んなものが重なり慌ててしまい。ドアに手をかけた所で振り向き不器用に笑いつつ「またあとで、」と残して部屋を去る。時間もいい時間なためすれちがう幹部に会釈を返しながら自室へ向かい)
「ん……、また」
不器用に笑う彼へ小さく笑みを返し、一人になった部屋でとりあえず煙草でも吸おうとフィルターへ火をつける。昨日のことを思い出して恥ずかしくなるのはこっちも同じなようで、気持ちが落ち着かずソファへ座り込んだ。「…あ、書類……やべ、後で出しに行かな…」机の上へまとめたままだった書類に目がいき 期限大丈夫か と不安が過ぎる。最悪怒られるなと思いつつ、せっかくならミスがないか最終確認してから出しに行こうと書類を手に取った。
……色々ありすぎて落ち着かん…
(自室の扉をパタンと閉めると椅子に腰掛け天井を見上げながら呟く。昨日は色々有りすぎて理解が追い付かないことが多かった。余韻はまだ残っているようでソワソワしつつも煙草を一本取りだし火を付ける。ほんのり甘く漂う煙を肺に目一杯溜め、それらを吐きだす。慣れた味を楽しみながら今日は何をしようかと考える。時間はもうすぐ朝食の時間を指そうとしていて)
「あ"〜……目疲れた」
せっかく休んだのに、と疲れた目を擦りながら煙草を吸い終え、部屋を出れば真っ先に某書記長の元まで書類を届けに行く。幸い期限が過ぎたものはなかったようで、だがギリギリだったものは含まれていたから危なかった。次からは提出まで終わらせてからにしないとな なんて思いながら、どうせ部屋を出たのなら朝食で済ませてしまおうかと食堂へ向かい
ん……もう時間か、早いな……
(短くなった煙草を灰皿に押し付け火を消すと部屋を出る。いつもは余裕を持って出てくるが今日は少し遅くなってしまった、と考えながらも途中で緑のパーカーを着た男と合流し、楽しそうに会話を交わしながら食堂に入っていく。食堂の席に座れば他の幹部も居たようで、全員に挨拶しながらも何人かと笑い合いながら会話を弾ませる。ふと彼の姿を捉えると何故かじっと見てしまい、慌てて視線を隣の人に寄越す。何見てるんだ自分は、と自傷気味に笑いを溢した)
「ん……、」
あとから入ってきた幹部たちの様子を見つつ、その中に恋人の姿を見つけてはつい目で追いかけてしまう。しかし周りの目を気にしてかすぐに逸らし、とりあえず朝食を終わらせることに集中して。話したければ話に行けばいいのだろうが、つい浮かれて周りにバレてしまいそうな気がしてなかなか出来ないでいる。あとでまた部屋を尋ねるかすればいいか、と自己完結させ、今は朝食と他の幹部との談笑を楽しむことにして。
…ごちそうさまです。俺先部屋戻りますね
(食器を綺麗に重ねれば席を立つ。先失礼します、と頭を下げつつも食堂を出ると真っ先に部屋へと向かう。今日は訓練くらいしかなかった筈だし、書類も終わってあるため比較的周りよりはゆっくり出来るだろうと考え、部屋の扉を開ける。そう言えば風呂に入っていないのに気付けば自室内のシャワーに入ることにして。服を脱ぎ丁寧に畳むとシャワーの取っ手を捻る。冷たい水が暖かくなったのを確認すれば頭から湯を被り。体はサッと済ませ頭も適当に洗ってしまおうと乱暴にシャンプーを手の上で泡立てて)
「はぁ……飯食った直後に訓練って」
朝食後、部屋に戻らずそのまま訓練場へと向かいながら一言愚痴を漏らす。どうせならついでに煙草を持ってくれば良かったと若干後悔しつつ、訓練の内容を思い浮かべながら歩いた。まぁ指導する側だからそこまで動きやしないが、腹が膨れていれば極力動きたくないのは変わらない。先程ふと思い出したが風呂にも入ってないなぁと思い浮かぶ。とはいえこれが終わったら何枚かの報告書にまとめて今日の仕事は終了だ。風呂は別に訓練の後にでも入ればいい。昨日の書類地獄よりマシだろうと言い聞かせ、気合いを入れ直してから訓練場まで向かった。
髪……は、乾かさんでええか。どうせすぐ乾くし
(風呂場から出るといつもの服に着替え上着を羽織る。髪の毛は短いため若干乾いてはいるがもちろん湿っている。が別にいいだろうと諦めると部屋を出て訓練場に向かう。訓練場の扉を開けると既に訓練を始めている兵士も居り、熱心だなぁと思いつつ自分も兵に混ざり訓練してみる。意外と楽しいもので時間も忘れて訓練に打ち込んで)
「はぁ……割と疲れるもんやな、」
(意外と指導だけでも疲れるもので、休憩とまでは行かないまでも ふぅ と息をついて動きを止める。辺りを見回していれば見慣れた姿の彼がいて、バレるだろうかと思いつつもついその動きに魅入ってしまって。普段こうして彼の戦闘じみた動きを見ることがない分余計に時間を忘れてしまいそうになる。慌てて意識を戻せば再び他の兵士の指導を始めて)
……ッ、は、…つら…ッ、
(額に滲む汗を拭うと近くの壁にもたれて息を吐く。久しぶりにこんなに動いたものだ。ふと遠くに彼の姿を見据えると目を逸らしてしまう。真剣な顔で部下に指導する彼が嫌にかっこよく見えて仕方なくて。同僚に話しかけられると助かった、とでも言いたげな顔で話を始める。訓練をサボっていると思われるだろうか。まぁそれでも話をやめる気は今のところ無いのだが。服を捲って裾で顔の汗を拭いながら休憩がてらに会話を弾ませて)
上げ
あげー
上げ