ただそれっぽいラブレター見たかっただけのスレ
みんなのセンス開花させてくれー。
BLに関する雑談をしたり、BL要素を含む成りきりの募集をしたりするための掲示板です。
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拝啓
春爛漫の季節、君は如何過ごしているのだろうか。
君を想うと色々な感情が浮かび、混ざり合い、何とも形容し難い心持ちになる。言葉では表しようもない気持ちだが、その一部だけでも伝わればと思って筆を取った次第。乱文だが最後まで目を通してくれると嬉しく思う。
近頃は、君と歩いた桜の下で沈みゆく夕陽を眺める事が多くなった。蒼々と吹く風に舞い散る桜の中に、思わず君の姿を探してしまうのだ。共に紡いだ時間は、思い出は、永い永い人生の中ではほんの僅かな時間だろう。其れでも、その僅かな煌めきに確かに君の吐息を感じている。
俺は、君の囀る甘美な声、纏う甘い香、催花雨の如く心を揺さぶる涙程美しいものを未だ知らない。無論、此れから更に君から美しいものを貰うのだろうが。
だがしかし、其の反面で、君と居ると自分の醜悪な、邪悪な心持ちにも気が付かされるのだ。今まで幾度、其れすら浄化をしてしまう、蕾の綻ぶ様の君の笑顔に助けられてきたことか。然して、此れからも君に助けられ、君を支えたいと望んでいる。
さて、長い事俺の慕情を書き連ねてしまったが、君は此れを目にした時にどう思うのだろう。何、急ぐ必要は小指の爪の先程も無い。返事は又逢えた時にでもゆっくり聞こう。
愛し君、腹を出して寝て風邪を引かないように。俺は君をいっとう想っている。
敬具
肌のにおいを忘れる頃に、私から逢いに行くと約束しておきながら来なかったのを、君は怒っているだろうね。
君は何時も私の話をよく聞かないから、私の手から溢れ落ちる全てが、君の幸せに思えたよ。
悪い酒で、目や耳を苛めるのはおやめなさい。
煙に味は無いだろうに。私との接吻より、それと戯れるのが好きみたいだ。
思い出を掻き消すのに、道具に頼る癖は治らないか。私は君の安寧を願っているから、憎む相手の忠告であろうと一度は素直に聞き入れなさい。
そして出来る事なら忘れずに、掻き消してしまわないでおくれ。其の儘、良い時の儘、君のちいさな頭の片隅へしまっておくれ。
君の走馬灯に私が出て来ないと言うのは、少し寂しい。
歩幅を合わせさせまいと、私の腕にしっかり掴まっている姿は、子鹿のようで愛らしかった。
常日頃は天真爛漫で、私の手を引いて何処へでも行ってしまうと言うのに、ひとたび閨に入れば部屋が明るいだの最中顔は見るなだの、注文が多くていけない。顔を顰めつつも君の言う通りにしてしまう私も私で、君には俄然甘たれだよ。
護りたいと思う前に、手を触れてしまう。
魔性と呼ぶには嫌味深いけれど、私は其方の方が余っ程狡いように思う。
骨同士の連なりが綺麗に浮き出た背は、陶器のように白く、艶やかに光を吸い込んで、谷崎もこの背にこそ刺青を刻みたかったのではないか、と思わせる。
冒頭、私は君の安寧を願っていると言ったけれど、半分は本心でもう半分は私の稚拙な我儘と、一度知ってしまったファム・ファタールを他の誰にも知られまいと言う、焦燥だろうね。
私だけのものにしたい何ぞ、言うつもりは毛頭無いけれど、確かに、君と過ごした月日は二人だけのものだ。他の何処にも落ちていない、誰も知り得ない、私達のヴィーナスだろう。
どうか、私のいない所で、幸せになりなさい。
私も君のいない所で、幸せになると誓おう。
追記
之に目を通して、私に会いたくなったとして。
一回忌には勇気を出して逢いに行こうと思う。
あげ
貴方に振られたら貴方を殺すと言ったけれども、
私には出来ないでしょう。
きっと私は貴方に振られたら、
静かにハイとだけ答えて、
貴方が安心した頃に死ぬでしょう。
人魚姫と同じです、
私は愛する人を殺すより
自分が死ぬことを選ぶつもりです。
貴方の知らないところで死ぬのです。
久方振りに君を見た
幸せそうな顔だつた
俺には彩りようもなかつた顔だ
俺は、きつと死ぬ迄君を忘れられぬ
だからせめて…嗚呼、不幸に
どうか、幸せに
之は俺の香を知る君へ送る最後の祝福
あげ
あなたを見ると、藤の花が私の心の中に咲いて揺れます。