まどろっこしい挨拶は抜きだ。管理人様、それから囚人共。疎らに需要を語り合うよりいっそのこと集まるべきだと思わないか。頭の数字は烏合だった頃の名残だ、他を他と識別しやすくするために過ぎない。いずれ要らなくなるものだと願うばかりだな。
姿の被りを気にする必要は無いだろう。どうしてもと言うなら勝手に話し合うといい──俺を引っ張り出すのでも構わん。解釈については大目に見てくれるものと思っているし、互いに寛容で居た方が無用な争いは避けられるんじゃないか。星を見たがる物好きは此処に名乗ること。うちはいつも人手不足だから随時飛び込み参加は自由。誰も手を挙げないようならこのバスは廃車庫いきになる筈だったが予定が変わった。上層部が言うには当面は様子見も兼ね残しておく方針だそうだ。では。