デュラララチャット(仮)BL掲示板

BLに関する雑談をしたり、BL要素を含む成りきりの募集をしたりするための掲示板です。

  • あやかし達の優雅な日常

    管理人/深緋色の洋館
    No.3365715
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    冥界の森にひっそりと佇む洋館が舞台。まるで中世の絵本や絵画の中に飛び込んだような世界観。個性豊かで多種多様な者達が暮らす館内は生きた迷路のように広がり日々変動し続け、此処では洋館そのものが主人公となる。
    __________________
    ご閲覧いただき感謝申し上げます。

    こちらは摩訶不思議な継ぎ接ぎだらけの
    参加型、創作日常ストーリーとなります。
    おやつ感覚で雰囲気をお楽しみください。

    管理人より
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    ・完なり、微ホラー、微グロ注意
    ・ランダム投稿、参加離脱自由
    客人、不成者、使用人、種族不問
    ・館内での募集不可、下記1説明参照
    ・容姿の掲載、下記2推奨メーカーのみ使用可
    ・節度を弁え、デュラチャ規約に反しないこと
    ・無理のない範囲内で楽しむこと
    ・何となく長くなりそうな時はご遠慮せずに改行や次の投稿に回すなどの工夫を
    ・記号「」() /半角のみ使用

    (1)背後会話は控え、当執事のご主人さま役をご希望の場合や参加者同士の募集・部屋での会合、待ち合わせ等の知らせは別所へご移動願います。その際は大変恐縮ながら、質問やご意見同様に簡易パスワード0000記載の上、確認後は各自で削除願います。

    (2)推奨メーカー
    メーカーご利用の際、必ず作者様が分かる様に名前等の記載をお願い致します。原則、加工有り無しに問わず、此方の使用に限り、加工・編集はご遠慮いただきたく存じます。
    Dopa眠/クッションぎゅっ男様
    ジャクリーヌ/りぬみの男メーカー様
    けい茶/人外男子メーカー様
    ro9/おでこ男子様
    Aria◆安燃/Middle-Aged Man様
    Mano!/Mano's Picrew!様
    他ご要望あれば、メーカーの名前をコメントにてお知らせください。

    使用テンプレート
    ・名前 / 必須
    ・台詞「」必須
    例:迷い人/場所
    例:狼(八千代)/場所
    例:/割れた花瓶
    見出し要因の為、簡略的に左側が人物、右側がその他でお願いいたします。

    ・プロフィール(任意)
    名前:◯◯読み:◯◯
    上の名前と読みの一行分だけ穴埋めして頂ければ後はお好きに纏めてられて構いません。また好みで一言、名前の上に自己紹介があっても良いです。

    各プロフィールナンバー
    ・執事 八千代 No.3365724
    ・使用人 細石 No.3366285

  • 管理人/お知らせ
    No.3365717
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    __________________
    ご参加いただき、誠に有難うございます。
    執事の報告書により、お客様のお声・ご要望預かりまして推奨メーカーを上記にて掲載させていただきました。大変ご迷惑とお手数をお掛けいたしますが、今後とも何卒宜しくお願い致します。また何かご質問などございましたらご遠慮無くご連絡ください。
    管理人より

  • /出迎える者
    No.3365719
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    冥府から常しえに続く深い森の奥に聳え立つ一際巨大な洋館。そこは魔で無く、昼でも無く、窓からは常に欠けることの無い深緋色の月光が差し込む。そんなある日、鉄の輪が強く館の入り口の戸を叩いた。

    直ぐに施錠は外され、軋み音と共に重厚な両扉がゆっくりと開かれると、そこには折り目正しく燕尾服を身に纏った男が一人立っており、突然の来訪者に警戒の眉を上げつつも落ち着き払った冷淡な視線を其方へ向けている。

    「…これはこれは…今晩は。あの森を抜けて来られるとは何とも珍しい。狐にでも化かされて、将又狼の群れに追われ道にでも迷われてしまいましたか。ともあれ遠路遥々、嘸やお疲れでしょう。どうぞ、中へ。次への行き(生き)道をお見付けになるまで、この館でごゆっくりとお過ごし下さい。」

    呀、と互いに声が出る刹那、我に返った様に無言のまま瞼を一度瞬かせ、直様に澄ました目元には不釣り合いな程に物腰柔らかく籠った低めの声色を発すれば来客を館内に迎え入れる。丁寧にお辞儀をする彼の背後には、頭部と同様のふさふさな白い尾が左右に揺らめく。その先端は細く、赤い月に照らされまるで燐火のよう。

  • 八千代/執事
    No.3365724
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    「初めまして、私はこの館の執事。名を、八千代と申します。館及び使用人の管理等は全て私奴がしております。生憎、只今館の主人は不在でございますが、何かご要望ございましたら、鈴を鳴らして遠慮なくこの八千代をお呼び下さい。」

    執事のプロフィール

    名:八千代 読:やちよ
    188㎝。長身で程よく引き締まった身体。属性、左。雪のような白い素肌、大きな獣耳と独特な配色の吊り上がった双眸が特徴。物事に動じない(酷く)冷静沈着な性格。天然が少々。時に情け容赦の無い言動、皮肉、冷酷非道な一面も。童と戯れたりする時は優しく、桜や花木を見る時の目は何処か儚げに映る。顔の半分が仮面で覆われているので表情は中々読み取り難いが、感情は言葉よりも両耳で表す事が多い(癖)。一人称「私」「私奴」。見た目の推定年齢は25〜29歳程度。妖男子メーカー。

  • /忘れ去られた誰かの手記
    No.3365749
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    「深い森の中を彷徨い、漸く辿り着いた煉瓦と石造りの古い洋館。ある筈の無い記憶、どれも見た事の無い景色なのに何処か温かくて懐かしい気がする。此処に来てからどれ程の月日が経ったのだろうか。自分が何処から来てどこへ向かうのか全く思い出せやしない。いつになればこの苦しみから解放される。救いはあるはず…だが全てが朧気で曖昧だ…私の名前すらも…」

    文字が途中で途切れている。

  • /磨かれた床に
    No.3365765
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    良く磨かれた大理石の床。白黒の大きな市松模様はまるで自分が大きなチェス盤の上に降り立ったかのようだ。一部に何かを引き摺ったような痕跡と壁には鋭い爪で引っ掻いた傷がある。

  • /謹厳なパイプオルガン
    No.3365771
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    終わりの見えない悲しみに寄り添うような厳かで安らかな旋律を奏でている。例え見えずとも演奏者の邪魔はしない方が良さそうだ。

  • 神尾/迷い人
    No.3365779
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    「嗚呼、悪ぃな。恩に着る。右も左もわからねぇ森の中で危うく野宿する羽目になるところだった。俺は神尾だ。」

    名:神尾 読:かみお
    183cm、84kg、三十路。長身でがっしりとした体躯。健康的な肌色に紅蓮の短髪、紅玉の双眸。顔左側、目にかかるように縦に大きな一線の傷跡有。その精悍な顔には常に余裕の笑みが浮かぶ。元妖魔狩りに似た境遇を生きたが縛りを嫌う自由人で敵対しない場合は打ち解け合うこともあったらしい。酒に目が無い。過去に狐と因縁があるらしく、どうも苦手意識があるようだ。一人称は「俺」。
    画像元:Picrew「Mano!/Mano's Picrew!」様

  • 迷い人/洋館入り口広間にて
    No.3365783
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    「それにしても随分とまぁ、大きい旅館だな。一先ず寝れそうなら何処だって有難いが、あまり持ち合わせは無いんでな。出来れば一番安い部屋を頼む。なんなら廊下にあった長椅子の上でも俺は構わん。」

    ピアノの旋律を乱さぬように磨き上げられた大理石の廊下を足音無く歩き中を先導する執事の後に続きながら歩を進めるも、どうしても視線が向かうはその背で揺れる白絹の尾。

    「あんたのその………否、何でもない。」

    恐らく訊いたところで悪い予感しか的中しないだろうと、言葉を濁したようだ。

  • 八千代/執事
    No.3365799
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    「左様でございましたか。お客様は大変運がよろしかったようで…既にご存知かも知れませんが、この近辺では良く…野犬などの獣だけでなく様々な種の悪霊、妖達が罪人の血肉や魂を求めて彷徨っております。いつ何が出るかは、館内と言えど呉々もご注意を。」

    向けられる視線に片耳を僅かに動かすも、追求したりはせず滞りなく淡々と述べ歩を進めながら続ける。

    「……此処は冥府との境にあり、そして此の館は曩昔にこの疆域を治めていた領主の別荘でございます。諸事情ありまして…現在は主人に変わり、私や使用人達が訪れた迷える者達の管理…謂わば、然るべき時が来るまでの保護を承っております。」

  • 神尾/迷い人
    No.3365802
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    「その類の連中の扱いは弁えてるが…成程。此処は旅館、って訳じゃあねぇんだな。」今更ながらに自身の様々な思い違いに気付けば、どうにも罰が悪そうに己の項に手を回して撫で擦る動作をしてみせて。

    「てっきり既に常世なのかと思っていたがその境ってわけか。然るべき時、ねぇ…。世話になる身であまり質問するのもあれか。」一見配慮をしているようにも聞こえるが、訊いてもあまり意味はないと判断したのだろう。大きな口で欠伸ひとつすれば、並ぶ扉のどの部屋の前で止まるのだろうかと好奇の眼差しを彼へと向けた。

  • /どこまでも続く廊下
    No.3365826
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    静寂が不気味さと薄暗く迷路のように四方へと入り組む廊下は何処を見ても同じ景色が永遠と続いているような錯覚を起こす。等間隔に立ち並ぶ両側の部屋扉の一部は何かを閉じ込めているかのように壁や床に打ち付けられた鎖と錠前で厳重に閉ざされており、絡み合う金属達はその強度を示すように真新しく光ってより一層と異様な雰囲気を際立たせていた。

  • 八千代/執事
    No.3365860
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    「それでは、此方のお部屋をご利用下さい」
    目的の部屋に到着し、壊れた時計の針が静止するが如くピタリと部屋の前で歩みを止めた。懐から鍵の束を取り出し、流れる手付きで手際良く施錠を外しては、ゆっくりと扉を開く。

    石造りの無機質だった廊下から一転してアンティーク調の家具と黒を基調とした気品さが漂う落ち着いた空間が目の前に広がる。光沢感のある消炭色の床、深緑色の壁には金を縁取ったダマスク柄が細かく描き込まれ、天蓋を支える柱の一本一本の細部にまで見事な装飾が施されている。

    「こちらを」
    客人に続いて部屋の中へと入り、その背中に声を掛ければ紐の付いた小さなベルを手に乗せ相手に差し出す。

    「…呼び鈴です。部屋の鍵はテーブルの上にございます。お客様が出入り出来る場所は非常に限られております故、何かご不便なことがあれば、遠慮なくそちらの呼び鈴で私や係の者をお呼び下さい」

  • 神尾/迷い人
    No.3365871
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    まるで方向感覚を狂わせるような屋敷の廊下を進んで行くと漸く客間に着いたようだ。目の前の執事からの忠告に歩いてきた道を思い返せば、今開けられた扉以外で施錠されていなかった部屋を見た記憶がない。それとも自身のように招かれた者が増えれば、その分行き来出来る場所が増えるということか。そも それまで此処に自分が居るかどうかさえ疑問に残るところだが。

    彼を見ても仮面を付けた彼の表情は見る限りでは変わることなく無感情に見え、真意を読み取ることは出来ない。しかし別段異論がある訳もなく、「分かった」と頷けば開かれた扉の向こう側へと視線を向けた。

  • 神尾/入口から覗いた客間
    No.3365874
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    照明が儚げに揺らめきながら照らす室内はバロック様式を貴重としたものだろうか。華やかながらも屋敷の厳かな雰囲気に合う何処か歴史を感じさせる内装で、流麗なデザインの木製の猫脚のソファーやオットマン、奥に見えるベッドはどれも高級感が溢れて壮観の一言に尽きる。

    誰も居ない筈の室内ではあるが廊下を歩いてきた時から辺りに感じる視線を此処でも感じ取れば、それが余計に室内すらも何処か陰鬱な雰囲気に思えた。

  • 神尾/迷い人
    No.3365877
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    部屋に入り、振り向き執事から渡された呼び鈴はベルベットのリボンが付いた小ぶりな物。片手で覆えるほどに小さく、この広い屋敷に如何程の効力を齎すのだろうか。親指と人差指で摘んで試しに振れば鳴るはずの音は出なかった。そのまま一拍の間考慮し、今度は頭に諸用を思い浮かべれて再度振れば、ちりん、と。澄んだ高音が辺りに波紋を描くように拡がった。自然と通うであろう互いの視線に、意志の強そうな紅蓮の双眸は見る間に上弦の月を象る。「腹は別段空いてねぇが、良ければ酒を適当に貰えるか?」厚顔とも呼べる催促をする顔には何処までも人好きのする笑顔が浮かんだ。

  • /対狼の石像達
    No.3365946
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    「なぁ、左の兄弟よ。今し方通った大男はご主人の客か?」

    執事と来訪者の二人が通り過ぎて暫く後、廊下の壁際に互いが向かい合う様にして設置された灰色の狼の石像それぞれの瞳に淡い鬼火が宿る。

    「あぁ、俺も見たぞ、右の兄弟よ。はて、どうやら…また何か愚かな者が森から迷い込んで来たらしい。」

  • /対照的な二人
    No.3366253
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    「お〜っとっとぉ!失礼、失礼〜ちょいと通りますぜっと、…あれっ?この部屋いつの間にか施錠が外れている…おかしいなぁ。いやいや!そんな事より!お〜待たせしましたぁ〜!お客様、何かご用、で…ござ…い……ま…」

    遠くより呼び鈴の音を聞き付け、煙を巻き上げながら慌ただしく急行する一人の男。既に二人が居る部屋の前で急停止しては、施錠が無いことに気を取られ、うっかり扉のノックをし忘れてしまうという失態にすらも気が回らず、勢い任せに声高らかとドアノブを握っては迷いなく完全に開き切ってから数拍の間。まさに後悔先に立たずとはこのこと。開いた扉の風圧が顔に掛かるのを感じつつ、拓けた視界に普段良く見慣れたその後ろ姿が両眼に飛び込んでは急所を撃たれたように言葉を詰まらせた。さっ、と全身の血の気と最初の勢いが徐々に引き、まるで写真に収めたように、固まった笑顔のまま見る見る内に顔色だけが蒼白して行く。

  • 細石/使用人
    No.3366285
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    「はっ、初めまして。俺、細石って言います。この館の使用人やってます。雑用とか何でも、困ったことがあればいつでも俺を頼って下さい。」

    使用人のプロフィール

    名:細石 読:さざれ
    178㎝。すらりと線が細く若干貧弱そうな体躯だが実は馬鹿がつくほど怪力。属性、リバ。愛嬌を貼り付けたような笑顔と口許から覗く八重歯。粗雑に纏めた淡い江戸紫色の髪と額から生える二本の角が特徴。猪突猛進な所があり、良く粗相をしては執事の八千代に度々叱られている。力を制御するのに苦労しており、自虐的な面もあるが、基本は明るく無邪気な優しい性格。一人称「俺」。見た目の推定年齢は二十歳前後。妖男子メーカー。

  • 神尾/客間
    No.3368198
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    勢いよく扉開かれれば左拳握り一瞬身構えるも、さながら居酒屋の給仕のように元気の良い使用人が入ってくると思わず瞠目して彼を見る。次第に語尾が尻切れとんぼになっていく相手、そして真横で無言の圧力をかけている執事を交互に見ると状況を素早く理解して動き、固まったままの彼の肩にぽん、と右手を置いた。

    「悪いな、試しに人がいる状態で呼び鈴を鳴らしちまった。この執事さんに頼んだばかりだが、酒が飲めればと思ってな。折角だし、兄ちゃんに用意して貰おうか。」

    此方の落ち度であることを然り気無く伝え、気分は害されてないことの意思表示に快活に笑えば、了承促すよう屋敷の二人へと視線を投げた。

  • /窓辺の人魂
    No.3368226
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    鈴の音に引き寄せられたのか、客間の様子を窺うように部屋の窓辺に青白い揺らめく光が寄ってくるが、室内に執事の姿を認めれば硬直したままの使用人の二の舞にはなるまいと思ったのだろう。迷い人がそちらを認める前に その場で儚く霧散していく。

  • 八千代/執事
    No.3369100
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    二度目にして存外、真鍮特有の高音の確りとした音色が空気を震わせ館内中に鳴り響いた。その証拠、かなり遠くの方で音の振動を感知しては此方へ向う使用人の荒々しい蹄音を立てる音が耳許に返って来る。実際に、近傍で伝わるのは鳴らす者の欲の深さ。お誂え向きの表情を見せる客人を静かに見据え、その期待に沿うよう僅かに尾を左右に揺らす。

    「承知いたしました。直ぐに持って参ります。細石、お客様の神尾様です。来て早速だが、厨房へ行って料理長に余分な酒があるか聞いて持って来ては貰えませんか?」

    お辞儀から姿勢を戻すと同時に使用人の細石が到着し、無言でそちらを一瞥しては我々二人の状況を察してからか使用人の肩へ伸ばす客人の手を視線で注意深く追い、触れられた彼の力が暴走しないよう落ち着いた声色で使用人の名前を呼び掛け手順を指示をする。

  • 細石/使用人
    No.3369764
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    「お、お客様、すみません。俺はてっきり…ささ、酒っすね、分っかりました。今、貰って来ますんでお待ち下さい。」

    犯した失態を悟りながら深く突き刺さる八千代の視線と声色から普段とは異なる状況を汲取り、左肩に乗せられた手から此方の事情を悟られないよう首を竦め、深々と頭を下げながら後退しては急ぎ部屋を後にした。

  • 八千代/執事
    No.3371221
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    「館の使用人がご無礼を働き誠に申し訳ございません。この執事である私奴の監督不行届、どうかご容赦くださいませ」

    細石が酒を取りに部屋を去り、一先ず大事にはならず胸を撫で下ろせば静かに客人に向き直り再度敬意を払うように瞼を伏せ頭を下げる。

  • /森で蠢く何かの影
    No.3371311
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    行き場を失い彷徨い果てた魂や怨念が屍に宿り、それが魑魅魍魎と化しては森の中で迷い込んだ者達を呑みながら黒い波のように動いている。

  • 神尾/迷い人
    No.3371490
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    そそくさと退室する使用人を見送ると此方へと謝意を告げる執事の姿に目を丸くさせた後、くつくつと喉鳴らしては笑みを噛み殺し。

    「否。客と言っても、そも俺は急に訪ねてきて厄介になる身だしな。あれぐらいで目くじらを立てるほど狭量でもねぇから安心してくれ。」

    面をもたげるように促せば、見せたのは緊張した空気を霧散させるような朗らかな笑み。

    「それよりあんたも館の管理を任されてるなら、いつまでも俺のところで足留めさせてるわけにもいかないだろう。色々とありがとうな。また何かあればその時は声をかけるわ。」

    そういうと戯けたように手元の鳴らない呼び鈴を軽く片手で上げて見せた。

  • /調理場前の廊下
    No.3372346
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    大食堂の間に隣接した調理場に続く扉。長く客人が訪れなかった屋敷だが此処は調理場の主が几帳面な性格なのか、掃除が行き届き塵一つ見当たらない。廊下から何処からともなく現れた青白い人魂が揺らめき、その扉の奥へと吸い込まれていく。

  • 板前/厨房
    No.3372415
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    細石が厨房へと顔を出すとふさりと八本の尾が揺れ、濃紺の着物に前掛を着けた褐色の男がにこやかな笑顔で手を振った。

    「おっ、細石くん。待ってたで。ほい、ご注文の品。」

    彼が用件を伝える前に3本程瓶の入ったステンレス製のワインクーラーに酒器をトレイに乗せたカクテルワゴンを見せたのは此処の板前をしている野狐である。いつも厨房に籠もりきりの筈が傍を漂う狐火にでも屋敷内の様子を探らせているのか、妙に耳聡い。それを隠すことのない様子のまま細石の側までワゴンを引くと、押手を譲るように横へと退いた。

    「客間までにうっかり割らへんように用意しといたさかい、これなら細石くんも安心やろ?お客さんの好みは分からんし、適当に見繕うた赤ワイン、大吟醸の生酒、ウイスキーを花冷えにしてチェイサーも入れといたわ。」

  • 八雲/板前
    No.3372447
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    「どうも、此処で板前しとる八雲です。料理のリクエストあれば何でも言うて…ん?頬に何か付いとる?嗚呼、さっき屠殺した時に付いたもんやろな、勿体ないから舐めときますわ。好物サービスしとくんで八千代くんには内緒にしといてや。」

    使用人プロフィール

    名:八雲 読:やくも
    180cm。見た目30代後半。褐色の肌にやや骨太の体躯。殿上眉に赤い瞳。顎には無精髭。緩やかな癖のある亜麻色の髪は肩まであり、顔の左右を結いている。髪と同じ毛色の尖った狐耳と八本の尾が特徴。身体能力より妖術に長け、厨房にて自慢の狐火と技術で多彩な調理を手掛ける。属性:リバ。一見にこやかで人の良さそうな見た目だが内面強かな腹黒。洋装が苦手で基本着物姿。厨房では襷がけをしている。厨房から出ることが少ないせいか噂好き。
    画像元:Picrew「yunomoto/妖男子メーカー」樣

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