2×××年
世界中は魑魅魍魎や西洋の妖怪によって侵略され始め、最初こそ心霊現象や怪異なんてものは馬鹿らしいと言ってた日本の警察も認めざるを得ず…今年ついに対怪異特別対策係となるものを新設。
怪異を祓い、時には捕らえ、封印を施す仕事。
そこの班長は有能で優秀。皆が憧れるような…完璧な男で人一倍怪異を憎んでいると噂のエリート。
その原因は刑事の幼少期に関係していて…刑事は幼少期吸血鬼の王に見初められ噛まれ、それによって吸血鬼の眷属と化してしまった。
人間に戻るにはその主を殺す事が条件。―――だとされているがそれは安全策とは言えない。眷属からしたら主は制御装置。その制御装置がなくなれば暴走し破滅する眷属も少なくないと言った詳細は吸血鬼側しか知らないのだ。
―――そしてここ最近怪異の動きが活発化してきているのには原因がある。
吸血鬼の王が来日して、怪異を操っているのだとか。
刑事は吸血鬼の王を果たして捕まえることが出来るのか。
その奮闘を満月を背に見ている少年が一人。
刑事が仕事を終えた帰路、背後から襲い掛かり裏路地に連れ込むと顎を掴み、一言。
「我が嫁よ、俺の糧となれ」と。
この吸血鬼。元々は20代後の容姿をしていたのだが…西洋でハンターの軍に追い詰められ力の大半を失ったことで少年化しているのだ。
「人間に戻してほしいのだろう?ならば俺を満足させるべきだ」
と歪な笑みを浮かべて口付けて甘く囁いた。
・・・
※長期。
嫁と言われながら自分勝手な吸血鬼に我慢ならず襲ってくれて、尚且つ食事と寝床を提供してくれる攻めのエリート刑事さん募集です!
何やかんや事件を誘発しているのは王ではなく、一緒に事件を解決したりといったストーリーも楽しみたいです。